インタビュー

“アメコミ初挑戦”の花澤香菜、30歳の1年間で「たくましくなった」 映画「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒」インタビュー

インタビューでは「パン好き」が顔をのぞかせる場面も。

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 映画「スーサイド・スクワッド」(2016年公開)で、唯一無二の存在感を放っていたマーゴット・ロビー演じるハーレイ・クイン。“悪カワ”でモラルゼロ。そんなハーレイの魅力が“覚醒”した映画「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY」が、3月20日に日本で公開されます。


ハーレイ・クイン

 「スーサイド・スクワッド」の後、ジョーカーと破局したハーレイ。失恋の傷が癒える間もなく、“ワケあり”のダイヤモンドを盗んだ少女、カサンドラ・ケインと出会います。ダイヤモンドのせいで命を狙われることになるカサンドラ。ハーレイは、女性だけの最凶チーム“バーズ”を結成して、裏社会を支配するブラックマスクとの対決に挑みます。

 ねとらぼでは、「<物語>シリーズ」の千石撫子役や「鬼滅の刃」の甘露寺蜜璃役などで知られ、今作ではキーパーソンとなるカサンドラの声を担当した声優の花澤香菜さんにインタビュー。アフレコで意識したことや作品の見どころを聞いた他、節目となった30歳の1年間も振り返ってもらいました。

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声優の花澤香菜さん
花澤さん演じるカサンドラ・ケインは12秒ごろに登場

―― お誕生日おめでとうございます(インタビュー直前の2月25日が誕生日でした)。花澤さんにとって30歳はどんな1年でしたか?

花澤 ありがとうございます。いろんなところに出掛けていろんなお仕事をさせてもらえた1年でした。肩の力を抜いてさまざまなことに挑戦するという目標を立てていたのですが、楽しんでやれたので目標は達成できたかなと思います。これからの1年も、このまま突き進んでいきたいです。

―― 30歳を記念した写真集もそろそろ発売されますね。

花澤 中国の重慶で撮らせてもらいました。2019年は本当に中国でのお仕事が増えて、お仕事をする上で一筋縄でいかないこともあって、自分でどうにかしなくてはいけない場面がたくさんありました。でも、それが苦しいというよりは面白いと思えて。自分でいうのもなんですけど、たくましくなった気がします。

 写真集では、そんな私が中国で見た景色やもらったものを、日本で応援してくれている皆さんにもちょっとでも感じてもらえたらいいなと思っています。インタビューでは、自分が普段思っていることなどを語っているので、この1冊で私が分かるようになっていると思います。

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―― 挑戦の1年ということでしたが、アメコミの声優も初挑戦ということで。演じられたカサンドラは花澤さんから見てどんな女の子ですか?

花澤 家庭環境が複雑で、ハーレイと同じように1人でいろいろと抱えている子。同世代の女の子より肝が据わっているし、いろんなことを経験しているというのもあって、ただ者じゃない感じがありますね。

―― アフレコでは、どんなことを意識しましたか?

花澤 海外の方って日常のシーンでもリアクションが大きかったり、表情も日本人と表情筋が違うんじゃないかというくらい、すごく豊かじゃないですか。そこに吹き替えで合わせていくには、「自分のパワーが足りないな」とか「表現の仕方をもっと大きくしないと」というギャップを感じることがあったんですけど、カサンドラはそういうことをしなくてもいい子だなと。割とロートーンでぼそぼそしゃべるような女の子なので、普段やっている吹き替えのお仕事に比べると、素のトーンでしゃべれました。おっとりしているのもあって、あまり抑揚も付けずにしゃべっています。


カサンドラの持つダイヤモンドを狙うブラックマスク(ユアン・マクレガー)

―― 劇中では、ハーレイとの絡みも多いカサンドラですが、花澤さんから見てハーレイの魅力はどういうところにありますか?

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花澤 あんなに無敵感を出せる人ってなかなかいないですよね。とにかく、マーゴット・ロビーさんのお芝居が本当に魅力的で。ワルい表情をしたりするんですけど、どんな表情をしてもかわいいってなんなんだろう(笑)。攻撃の仕方も荒っぽいんですけど、ハーレイなら応援できちゃうんですよね。

―― 結構えぐいですよね(笑)。

花澤 そう、えぐいんですけど、かわいい。あとはギャップですね。天真爛漫(てんしんらんまん)キャラですけど、ところどころでジョーカーへの思いを感じさせるシーンがあったり。ハーレイがお世話になっているおじいちゃんがいるんですけど、その人に対するコミュニケーションの取り方も、普通の女の子みたいだなって。今作ではそういった人間的な部分がすごく見られるので、ギャップにやられちゃうと思います。

―― 2人のやりとりで特に印象的なシーンを挙げるとしたら?

花澤 ジョーカーの似顔絵を見ながら、カサンドラが「しょうもないやつでしょ?」っていうシーンがあって。その言葉に面食らっているハーレイがとても面白かったです(笑)。

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―― 無類のパン好きとして知られる花澤さんですが、今作ではハーレイの好物として、おいしそうなエッグサンドが出てきますよね。


ハーレイの右手にエッグサンド

花澤 あれは食べたくなりますよー! 分かる。似たようなエッグサンドが売っているお店もいくつか思い浮かんでいるので、食べに行こうと思っています(笑)。

―― 今日イチのテンションだ(笑)。エッグサンドについてもっとお話を聞きたいところですが、終了の時間も迫っているようですので、最後に映画の見どころをお願いします。

花澤 今作はハーレイの自分語りから始まるので、初めて見る方でもこれまでの流れが理解しやすいと思います。ハーレイ・クインのファンの方々にとって待望のハーレイが主人公の作品だと思いますけど、その期待を裏切らない作品になっています。いま身動きが取りづらい世の中で、なかなかスカッとすることがないかもしれませんが、この映画を見てちょっとでもそのスカッとする感じを味わってもらいたいなって思います。

インタビュー直前に行われた舞台挨拶

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