夫が育児参加しないイライラを娘にぶつけてしまった結果、娘から7年間無視され続けている母親 「テレフォン人生相談」先週のハイライト(2/2 ページ)
途中から「え、そっち!?」な展開に。
相談者は「自分たち家族が世間からどう見られているか」を気にして「中3の頃から会話がない」ことを恥じつつも、ある時は「この子、私には話したくないんだ。じゃあその方があの子も楽ならばいいわ」なんて考えてしまう、気分屋な側面があると指摘。
「で、ある時は『なんでこの子しゃべらないんでしょう。イヤな子だわ!』ってやってしまう」「感情によって振り幅がすごく大きいんですよ」
「ああ、そうかもしれないです。はい、はい」
「この時期ですよ? 内定してるんですよ? 素晴らしいお嬢さんなんですよ」
「あ、そうなんです。真面目なんで、すごく……」
真面目で自立している娘だけに、気分によって態度がコロコロ変わる母親が許せなかったのかもしれない。
「そのお嬢さんとアナタで、向かい合った親子関係の親密さがないっていうのは、アナタの頭の中に楽したい……。もっと言うと、子どもをあまり好きではないかもしれないですね。で、夫が好きなんでしょうね、きっと」
「ああー」
大原によると最近、「子どもがいなければ夫と楽しくできるのに」と考える母親が増えているという。逆に、子どもに一生懸命になるあまり夫を放置……みたいなイメージを持っていたが、最近はそんな傾向もあるのか。
「ですから、お子さんが求めている物を、アナタ分からないんですね」「『こんないいことしてるのに』って。アナタはまだ気付いてないんですけども、子どもにとってはありがた迷惑の愛をやってるんです。ズレてるからね」
ここで最初に挙げた相談のポイントに戻り、なぜ今になって会話がないことを気にし出したのかを聞く。
「はじめて気にしたわけではないんですけど。学校もちゃんと行って、他のアルバイトとかでもきちんとやっていて、対外的にはちゃんとやってるし。私にだけそういう態度なら、ストレスを私で発散してるのかな……?」
「いえいえ、アナタがまた都合のいいように。今、アナタ自身が疎外感を受けてるんです」
家族の中で相談者の居場所がなくなっているのを、「娘のストレス」なんて話にすり替えている相談者への指摘。それなりに納得できるものだったが、ここから少々変な方向に進んでいく。
「娘さんとの対立を、アナタは悩もうともしなかった。……気にはかかってますよ?」「絶対、もっともっと(疎外感を)感じます」「お嬢さんが『パパ、今度一緒に食事しよう』って言われたらどうしますか、アナタ? で、パパも『そうだね、キミとの方が楽しいね』って言われたらどうすんの、アナタ?」
相談者が目をそらしている「疎外感」を突きつける意図があるのだろうけど、なんで母と娘の“女”対決みたいな話に持っていったのか……。
「アナタに言えることは“私が”。もう『お嬢さんのため』と言わないことです。“私が”孤独になるから!」
加藤諦三が引き取る。
「自分の力でこのお嬢さん、この家庭がうまく動き出すという風ではなくて、何かが、幸運がこの問題を解決してくれると思ってたんですよ」
おおむね「相談者が悪い」という結論に落ち着いた今回の相談。確かに母娘関係がここまでこじれたのは、相談者が決定的な何かをやらかしたからだとは思うが、それにしても7年間、母親を無視し続ける娘も尋常じゃないガンコさだ。
しかし一番問題なのは、実は夫なのではないだろうか。子育てを相談者に丸投げしてきた結果、そのストレスで相談者と娘の関係が決定的に悪くなってしまったのに、夫はフォローもそこそこに自分だけいい顔をしている。
どうしてこの父親はオッケーなのに、母親は許せないのか? 娘に聞いてみたくなる相談だった。
これまでの「テレフォン人生相談」
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