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JAROが「新型コロナ関連」広告の苦情レポートを公開 効果標ぼう・便乗・おとり等50件、広告表現が不適切等68件

マスクや除菌剤に関するものが多かったようです。

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 日本広告審査機構(JARO)が5月7日、新型コロナウイルス関連苦情レポートを公開しました。新型コロナウイルス感染拡大や外出自粛などが行われる状況の中、広告・表示の苦情が3月末までの間に118件寄せられたとのこと。

表示と広告表現の月別件数(以下画像はJARO公式サイトから)

 このレポートは、2020年1月~3月に寄せられた苦情からキーワード「コロナ」「ウイルス」「新型」「肺炎」で抽出し、その中から無関係なものを除いた118件を整理したもの。「新型コロナウイルスへの効果を標ぼうするもの、新型コロナウイルス等と表示(暗示含む)するもの、マスクの高額販売、欠品しているのに広告に掲載」など表示関するものが50件、「新型コロナウイルスの感染拡大や外出自粛の状況に関連付け、広告表現が不適切」などとする苦情が68件でした。

 表示に関する主な苦情としては、便乗と思われるもの、効果をうたうもの、対象範囲を誤認させるもの、価格に関するもの、欠品・遅延・おとりが疑われるものなど。苦情の対象となった商品・サービスとしては、除菌関連商品が16件、マスクが15件、食品8件、雑品3件、空気清浄機と消毒サービスがそれぞれ2件となっています。

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表示に関する苦情の内訳

 JARO公式サイトでは、寄せられた主な苦情についても多数公開中。例えば、便乗と思われるものには「空気清浄機のチラシに、除去率として99%超の数字を挙げて「新型コロナウイルスにも○○(商品名)」などと書かれている」、効果をうたっているものには「除菌スプレーのラジオCMで、有害成分を除去すると言っていた。雑菌ならともかく、有害成分の除去などあり得ない。広告主のウェブサイトにはそのような表示はないが、掛け合いCMなので盛っているのではないか」といった苦情が寄せられたそうです。

広告表現が不適切等との意見の内訳

 JAROはこれらの苦情について、「感染拡大防止の事務局体制を取る中で、広告を審議する委員会をオンラインで開催するなどの試みを続けている。消費者には、問題があると思われる広告を見かけたらJAROに寄せていただくよう、引き続き呼び掛けていく」としています。

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