東京都、緊急事態宣言解除後のロードマップを発表 施設や学校の段階的再開方針が明らかに
レインボーブリッジのライトアップを使った情報発信も。
東京都は5月22日、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)を乗り越えるための「ロードマップ」や、休業要請の段階的な緩和方針、学校の段階的再開方針などについて発表しました。
小池都知事はロードマップの柱として、以下の5つのポイントを紹介。
- 外出自粛等を通じて、感染を最大限抑え込む
- モニタリング等を通じた、都民生活や経済活動との両立
- 必要な場合には「東京アラート」を発動
- 「第2波」に対応するため、万全の医療・検査体制を整備
- 「新しい日常」が定着した社会の構築
休業要請緩和のステップとしては、「ステップ0(現段階)」から「ステップ3」までの4段階を想定しており、緊急事態宣言が解除された場合には速やかに「ステップ1」に、その後は2週間単位で状況を評価し、段階的に施設の休業要請を緩和していく方針を明かしました。
ステップ1で緩和対象となるのは博物館、美術館、運動施設、学校など。居酒屋を含む飲食店などは、営業が22時まで認められるようになります。クラスター発生歴があるとされる業種(接待を伴う飲食店、ライブハウス、カラオケ店、ジムなど)は現時点で緩和方針が未定となっていますが、こちらは今後国の対処方針を踏まえて対応していくとのことです。
学校の段階的再開については、学校での対面指導と家庭でのオンライン学習等の併用を想定。登校頻度、在校時間などを分散させつつ徐々に増やしていく指針を明かしています。
緊急事態宣言解除後も、感染者数が目安を上回った場合には再度外出自粛を呼びかける事態が想定されます。これまでの「緩和の目安」としては「1日の感染者数20人未満」などが求められていましたが、今後は「再要請の目安」として「1日の感染者数50人」などの指標が新たに定められることになります。
感染状況を分かりやすく周知するため、緊急事態宣言解除後はレインボーブリッジのライトアップを使った情報発信も予定。ライトアップは20時から24時まで行い、感染者数が指標を上回った「東京アラート」の発動期間中は、レインボーブリッジを赤色に点灯します。
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