「思わず涙が」「北国の旅情たっぷり」 廃止となった北海道の終着駅の感動景色、旅に出たくなる人続出(1/2 ページ)
すばらしい車窓はいつまでも残ります。
惜しまれながら廃線となった路線と駅……。「思い出がよみがえる」「郷愁を誘う」「旅に出たくなって仕方なくなる」ような、すごい記録動画に感動する人が続出しています。
動画を制作したのは「ディープでレトロな情景をまとめた阪堺電車の動画」(関連記事)や「完全に昭和な小湊鐵道を映した動画」(関連記事)など、鉄道と鉄道員への深い愛情を感じる鉄道動画を多数公開してきた、特急ぬめり(@NumeriExpress)さん。
今回の舞台はJR北海道の札沼線(さっしょうせん)です。
札沼線は2020年5月7日、北海道医療大学駅から新十津川駅までの延長47.6キロが廃線となりました。しかも新型コロナウイルスの感染被害を避けるため、予定されていたイベントや行事は取りやめとなり、最終運行日も予定日より前の4月16日に急きょ繰り上がりました。この日、北海道を含む全国で緊急事態宣言が発令。緊急事態につき理解できる決定ですが、多くのファンはラストランを見届けることができませんでした。
そんな札沼線の勇姿を記録し、残してくれたのがこの作品です。
動画は終点の新十津川駅に到着する手前からスタートします。一直線に伸びたレール、矢羽根付きポール(関連記事)のある道路との交差など、北海道らしい景色の中を列車が走っていきます。初夏の新緑が車内にまで入ってきそうなほどに、穏やかで、爽やかです。
運転台から聞こえてくるのは「自動列車停止装置(ATS)」の音。この先は行き止まり、終着駅であることを運転士に知らせるチャイムです。
新十津川駅では地元の方がお出迎え。札沼線が街のシンボルであったことがあらためて分かります。
季節が変わり、冬の新十津川駅から列車が出発するシーンへ移ります。一面の雪景色の中にポツンとある駅舎。しんみり、何だか心が穏やかになります。
ドアが閉まり、いてついた台車のブレーキが緩むと、ディーゼルカーが黒い煙を上げながら力強い音を立てて出発します。遠ざかっていく新十津川駅。「ああ、もう見られない車窓か……」などと思わせながら、ジーンと涙を誘います。
動画には「さみしくも、あたたかくも感じられる」「北国の旅情たっぷり」など、思わず旅に出掛けたくなった人からのコメントも多数。
さようなら、ありがとう新十津川駅。新十津川駅と札沼線の廃止区間は惜しまれながら役目を終えましたが、北海道の魅力的な車窓はいつまでも記憶に残ります。
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