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赤ちゃんは行動をマネする大人に親しく振る舞う 「マネされていることを理解している」 海外の大学が発表

反応を求められたときに動きをマネすると絆が深まるようです。

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 生後6カ月の乳児を対象にした実験で、赤ちゃんは大人に行動をマネされていることを理解するだけでなく、マネをした相手に親しく振る舞うと判明しました。

マネをされると親しげに振る舞う(画像はYouTubeより)

 スウェーデンのルンド大学が行った研究では、赤ちゃんが何か反応を求めてきたときの対応を4種類に分けて、赤ちゃんの様子を調べました。大人が行った行動は「鏡に写ったようにマネする」「鏡に写ったのとは反対の向きでマネする」「表情を変えずに動きだけマネする」「異なる行動で反応する」。論文によると、これまでに乳児がマネされていると認識するかどうか、マネをするとどのような効果があるのか、ほとんど研究されていませんでした。

 結果は、4種類の対応のなかで、赤ちゃんが大人に対して最も関心を示すのは、鏡に写ったようにマネをしたときでした。さらに、笑顔を見せて頻繁に近づいてきたのです。論文著者のガブリエラ・アリナ・ソーシウック氏は「マネすることは幼児の興味を引き、絆を結ぶのに効果的な方法のようだ」と研究結果の手応えを明かし、赤ちゃんがマネされていると理解していることについては「自分と他者の行動の間にやりとりがあると理解しているということだ」と意図のようなものが共有されている可能性について語りました。

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「マネの認識は興味深い結果」と研究者(画像はLund Universityより)

 ソーシウック氏は研究チームが今後さらに知るべきこととして、赤ちゃんがマネを認識することにどのような役割があるのか、生後いつ頃からマネを認識できるようになるのか、といったことを挙げています。

実験の様子

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