2020年5月のアルバイトの平均時給は前月比、前年同月比ともに減　エリアや職業により時給の増減に開きも

　アルバイト・パートの求人情報誌バイトルを運営するディップが、同社の求人広告データをもとに集計した2020年5月のアルバイト時給データを発表しました。求人件数は減少傾向で、エリアや職業によって時給に開きがあることなどが明らかになっています。

　求人件数は前月比、前年比で減少。全国の平均時給は前月比、前年同月比（以下、前年比）をともに下回りましたが、エリア別では、関西・九州エリアで前年を上回る結果となりました。職種別平均時給は、9職種中4職種が全エリアで前年を上回っています。

　2020年5月の全国の平均時給は1065円。前月比では20円減、前年比では11円減となっています。職種別に見ると、平均時給が前月を上回ったのは「教育の職業」など9職種中2職種、前年同月を上回ったのは、9職種中4職種です。

　ここ数カ月でたびたび倒産が報じられる「飲食の職業」や「販売の職業」、現場に行かざるを得ない「建築の職業」などは前月比・前年比ともに下回っています。

　エリア別にみると、特に落ち込みが著しいのは東海エリア（平均時給1026円）で前、前月比・前年比ともに減少傾向。一方、関西エリア（平均時給1098円）、九州エリア（平均時給945円）は前月比では落ち込むものの、前年比では増加傾向にあります。

　エリア、職種ごとに明暗が分かれる時給の増減。求人件数そのものが減る中で、条件が良く自分にあったアルバイトやパートを見つけるのはより難しくなっているのかもしれません。