母親に支配される娘、それを傍観する父親 相談者が押し黙った大迫恵美子の厳しいコメントとは? 「テレフォン人生相談」先週のハイライト(2/2 ページ)
ラジオ番組ではありえないほど長い沈黙。
「非常に完璧主義で、アナタの言葉を借りるならば闇を抱えているというアナタの奥さんがね、長女に対してひどいことをしていると。じゃ、なぜそれをね、アナタが割って入って助け出そうというような行動がないんでしょうかね?」
相談者は、妻の行動があまりにもエスカレートしている時には間に入ってとりなそうとはしていると弁解するが、大迫はその割って入り方が生ぬるいと指摘する。
「『お前はどうしていつもそうなんだ!』みたいなことを言ってね、背中に娘さんをかばって、奥さんを非難するっていうような姿勢では入っていかないんですね? っていうのが私の疑問です」
「でも、またそれで『アナタが甘いから、娘が私の言うことを聞かない』っていうのがどんどんどんどんエスカレートしていっている状態なんですが……」
母親から叱られ、手足が硬直するほどのヒステリー症状が出ているというのはかなり深刻な状態。それにも関わらず、娘が父親である相談者を頼ろうとしてないように思えることも疑問だ。
「ご家族の中でね、要するにアナタの席が空席なんですよ。だから奥さんがふたりの、自分が支配できる人に対して、思うように振る舞ってるんです。アナタは、そこに座っているけど座ってない人みたい」
大迫の厳しい指摘に相談者は黙ってしまい、ラジオ番組ではあり得ないほどの沈黙が流れる。その間、相談者の深い息づかいだけが聞こえてくるのがものすごくリアル! おそらく相談者は、妻から反論された時にもこうやって黙ってしまうのだろう。
「アナタは責任放棄してますよね。奥さんが後からやいやい言うから、アナタ自身も逃げてますよね。で、アナタが逃げているということを、もう絶対にお子さんたちは見抜いていますから。アナタのことをあんまり頼りには思ってないですよね」
またも長い沈黙。耐えかねたのか、柴田理恵が口をはさむ。
「子どもは中立なんか欲しくないんだと思いますよ。自分の味方になってくれる人が欲しかったんだと思うの。それをやってらっしゃらないんじゃないかと思うんです」
柴田は、子どもふたりを自立させ、実家から出る手助けをするように勧めた。それなりに納得感のあるアドバイスだが、大迫はさらに噛みつく。
「そうするとアナタ、奥さんとふたりっきりになりますよ。私はね、一番アナタが心配ですよ。アナタが奥さんと向かい合ってね、これからふたりでやっていくだけの胆力がちゃんとあるんですよね?」「アナタ今まで一回もやったことないんですよ、それを。そのことをよくよくお考えにならないとうまくいかないですよ」
しゃべり方からしていかにも頼りない相談者に対し、非常に厳しいアドバイスが続いた今回の相談。
妻と娘の関係以上に、相談者と妻の関係に問題があるように思える。妻のヒステリーの矛先が自分に向かないよう、娘を生け贄のようにしているのではないだろうか。
こんな家庭環境なのに、30歳にもなって実家を出ていない娘の気持ちも気になるところ……。とりあえず、「がんばってひとり暮らししようよ!」としか言いようがない。
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