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【漫画】「若い頃、子供を持たないと決めていた」と語った父 疑問を抱き続けた娘が父の幸せを願うまで(1/2 ページ)

娘が父に歩み寄る人間模様がじーんと来ます。

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 子どものころ、酒に酔った父が言った「子供を持たないと決めていた」という一言に疑問を持ち続けた娘が、長い年月をかけて父の気持ちに寄り添っていく体験を描いた漫画から、とても繊細な父娘の関係が伝わってきます。

娘の心でもつれた父の言葉

 この漫画は、作者のあい茶(@jyudenkireta)さんと父親との関係を描いたもの。酔った父の言った「俺は若い頃、子供を持たないと決めてたんだ」という言葉が、娘の心に影を落とします。「こんなひどい世の中に生まれてくる子どもはかわいそうだと思ってた」と理由を明かされ、娘は「じゃあなぜ生んだのか」と納得できませんでした。

 娘から見た父は4人の子どもたちに囲まれて時に幸せそうでした。しかし、時にその姿は不幸にも見え、酒に酔い、妻とケンカをし、子どもたちに「今日で解散だ」と言い放つことも。次第に酒の量が増える父の姿に、娘ながらに「パパは、私たちが生まれたせいで苦しんでるのかな?」と心を痛めます。

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 時は流れ、大学生になった娘は、若い頃の父が訪問し、人生の転換点となったインドを訪問します。父がその地で感じ取った何かを、自身も見つけようとしたのです。しかしそこでは何も見つからず、「私は、なぜ生まれて来たんだろう」と疑問はなおも残ります。

 やがて娘は結婚し、父への感謝も込めて結婚式を開きます。その日の父は酒に手を付けず、香りを楽しみ「良い酒だ」と一言。その表情は優しげで、幸せそうな笑顔だったといいます。

父の幸せそうな姿

 その後、娘には子どもが生まれ、親としての苦労を重ねていきました。ある日、父に子どもを持つに至った本当の気持ちを訪ねます。すると父は「子どもを持つことは、幸せとか不幸とかを、超えたことだと思ったから」「自然の成り行きに任せたんだよ。良い父親じゃなかったかもしれないけどな」と心の内を明かし、娘の心は晴れていきました。「パパへ」と題し、娘から父へ素直な気持ちを伝えるラストには思わず胸が熱くなります。

画像提供:あい茶(@jyudenkireta)さん

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