ニュース

【“おばけ探知機”開発者の本当にあった怖い話】第5夜「探知機が幽霊と同じ反応を示す“人間のネガティブな感情”」

「作った自分としてはすごく不思議で……。プログラム的には、青反応も同じぐらいに出るはずなんですよ」

advertisement
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 怪を語れば怪至る―― ホラーコンテンツ、心霊や都市伝説にまつわるゲームなど、そういった“この世ならざるもの”に関わるモノを作っている現場では、さまざまな怪奇現象が起きていると耳にします。

 今回は、おそらく日本で唯一であろう“市販のおばけ探知機”「ゴーストレーダー」「ばけたん」の開発者・河原邦博さんにインタビュー。開発の裏側で本当にあった怖い話を、全7回にわたってお送りします。

ソリッドアライアンス代表取締役・河原邦博さん

“おばけ探知機”は人間のマイナスの感情にも反応する?

「ばけたん」シリーズ


ばけたん霊石。2018年に発売し、現在では改良版の「ばけたん霊石 改」となっています
  • ゴーストレーダー(2005年4月発売)に続いて開発されたおばけ探知機
  • 「地球意識プロジェクト」「RNG(ランダムナンバージェネレーター)」に着目し開発
  • 乱数発生装置による異常検知のほか、シリーズ内の各製品でさまざまな機能を搭載

 以前のインタビューでもお話した清田益章さんなんですが(スプーン曲げの超能力者として有名な人物)、この間久しぶりにお会いして、一緒にお酒を飲んだんですよ。話を聞いていたら、彼の中で「スプーン曲げをすると、ばけたんが赤く反応する」というのはもう当たり前のことになっているようでした。「やっぱりスプーン曲げすると、赤く光るんだよね」と。

advertisement

―― 何が反応してるんでしょうかね?

 うーん……不思議ですよね。超能力者だけが発せられる磁気とか電磁波とか……。超能力者は電気や電気機器に対して影響を及ぼす人が多いので、それが関係しているかもしれませんが……よく分かりませんね、要検証です。

 ところで「ばけたん霊石」の登場以降で起きた、とてもうれしい変化があるんですよ。

 ゴーストレーダーと初代ばけたんが発売したのは2005~6年、まだまだインターネットが普及しはじめたころで、知らない個人同士の交流はなかなか難しかったですよね。ユーザーからの報告もゼロではなかったんですが……実質的に私とその友人からの話ぐらいしか集まらなかったんですよ。

 そして、ばけたん霊石は2018年発売です。ご存じの通りTwitterやFacebookなど、SNSが非常に発達していて、個人同士どころか企業への発信も気軽にできる。ハードルが一気に下がりました。ばけたんユーザーからのフィードバックですね、その報告や情報が大量に寄せられるようになったんですよ。

advertisement

―― 確かにうれしい変化ですね。

 ええ。ユーザーからの生の声を集めるのは、ゴーストレーダー時代に一度失敗している案件でもありますから。ただただうれしい、ありがたい、と言うほかありません。

 それでですね、大量のフィードバックから得られた、不思議な情報があるんですが……いえ、共通項と言ったほうが正しいかもしれません。

―― なんでしょうか。

 問い合わせで一番多いのが、ばけたんが示した反応に理由を求めるものなんですが……そのときに「もしかしたら人間の感情が反応しているのではないか」と付け加える方がよくいるんです。

advertisement

 ばけたんには「自動サーチモード」という機能が搭載されていまして。電池が入ってさえいれば、強い何かを探知すると自動的に反応を出してくれます。赤色に光れば悪い反応で、青色なら良い反応、この2種類のみです。

 なかでも一番多いのが「嫌な感情、マイナスの感情を抱くと同時に、自動サーチモードで赤反応が出た」という内容で。例えば嫌なメールを受信する、嫌な電話がかかってくる、嫌なことが起きる……その直前直後に、ばけたんが赤反応を出した、といった感じですね。

 ところが不思議なことに、報告に上がってくるのは「マイナスの感情=赤反応」というものばかり。感情や出来事と反応がリンクしているのだとすれば、何かいいことがある直前、ポジティブな感情を抱くと同時に青反応が出る、という報告も同じぐらい出ていいはずなのに、それはほとんど入ってこない。

ばけたんの反応一覧。赤が悪いもの、青が良いものの反応で、初代から変わっていません

―― 私もばけたん霊石を持っていますが……言われてみれば、赤反応と感情がリンクしているなと感じたことがあります。

 私の考えた仮説なのですが……ポジティブな感情は、わりと発散するものだと思うんですよね、長続きしないというか。一方でネガディブな感情は集中するもの……カーッと来るというか、しばらく引きずる、継続するものじゃないですか。古くは「七代祟(たた)る」なんて言いますし。

advertisement

 そういう感情の抱き方の違いから、ばけたんが反応を示すか否かを分けているのではないかなと。

―― そういえば、自動サーチモードは赤反応が圧倒的に多いですよね。

 そうですよね。でも、作った自分としてはすごく不思議で……。プログラム的には、青反応も同じぐらいに出るはずなんですよ。

 そうそう、そう言えば初代ばけたんのころなんですが。電話で「ばけたんが赤い反応しか出さない」という問い合わせがあったんですよ。それはありえないですよ、って、電話口で話を聞きながらいろいろ試してもらったんですが……確かに、赤反応のときに出る音が何度も聞こえてくるんです。

 それでしばらく話していたら、こちらの手元にあるばけたんまで赤反応が出続けるようになって……。電話を通じて、あっちから何か来てるんじゃないかこれ、って。

advertisement

 クレームではありませんでしたし、そのときはなんとか納得していただけたんですが。操作する人によって青、赤の特定の反応が出やすい、なんて報告も一部にいただいてますので……あの人は乱数を乱しやすい、一種の超能力者だったのかもしれません。

たけしな竜美(@t23_tksn

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 「バグってる」 シャトレーゼの“864円で買える”「1人用クリスマスケーキ」に大絶賛の声 「企業努力すごい」
  2. 毛糸で作ったお花を200個つなげると…… “圧巻の防寒アイテム”完成に「なにこれ作りたい……!!」「美しすぎる!」と100万再生【海外】
  3. そば屋の看板のはずが…… 雪で“別の店”みたいになってしまった光景が北海道の豪雪のすさまじさを物語る
  4. 【編み物】黄色の毛糸で5つの四角いパターンを編み、つなげると…… 鮮やかな大作の完成に驚き
  5. ヤフオクで出品されていた「20万円の引退品」→開封すると…… “まさかの中身”に賛否 「ゾッとしたわ…」「しゃーない」
  6. 「デコピンの写真ください」→ドジャースが無言の“神対応” 「真美子さんに抱っこされてる」「かわいすぎ」【大谷翔平激動の2024年 愛犬もすっかり“大スター”に】
  7. 甥っ子に貸したらボロボロの廃車で返ってきたリトルカブ バイク好きの本気修理と“思い”に「なんか涙出ちゃう」「思わず全部観てしまった」
  8. 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」される夫婦の苦悩……“年の差33歳差”カップルに反響【個性的なカップル特集2024】
  9. 絵師が4年間イラストを描き続けたら…… 劇的な成長に思わず感動 「努力の賜物」「素晴らしい」
  10. 【今日の難読漢字】「勿忘草」←何と読む?