ニュース

【“おばけ探知機”開発者の本当にあった怖い話】第7夜「焼死したおじいさんの事故物件調査・後編」

おそらく日本唯一の“市販のおばけ探知機”を作った方にお聞きしました。

advertisement
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 怪を語れば怪至る―― ホラーコンテンツ、心霊や都市伝説にまつわるゲームなど、そういった“この世ならざるもの”に関わるモノを作っている現場では、さまざまな怪奇現象が起きていると耳にします。

 今回は、おそらく日本で唯一であろう“市販のおばけ探知機”「ゴーストレーダー」「ばけたん」の開発者・河原邦博さんにインタビュー。開発の裏側で本当にあった怖い話を、全7回にわたってお送りします。

ソリッドアライアンス代表取締役・河原邦博さん

事故物件の調査依頼、その後

「ばけたん」シリーズ


ばけたん霊石。2018年に発売し、現在では改良版の「ばけたん霊石 改」となっています
  • ゴーストレーダー(2005年4月発売)に続いて開発されたおばけ探知機
  • 「地球意識プロジェクト」「RNG(ランダムナンバージェネレーター)」に着目し開発
  • 乱数発生装置による異常検知のほか、シリーズ内の各製品でさまざまな機能を搭載

 Aくんのおじいさんが焼死した事故物件の調査に行ったときのお話の続きです。車が全然前に進まなくなるトラブルもありましたが、Aくんを「おじいさんにちゃんと手を合わせてきなさい」と諭し拝んでもらったところ、その後は車の不調も出ず。

advertisement

 それから、いくつかの心霊スポットや樹海で、新しいガジェットのプロモーション映像の素材撮影などを行いました。樹海はやっぱりすごいですね、ばけたんの赤反応(もっとも悪い反応)がポンポン出ます。

 しばらくして、いい時間になったあたりでキャンプ場へ。とは言ってもコテージなんですけどね、そこへチェックインしまして。

―― いいですねー。

 最後の目的がバーベキューでしたからね。そのコテージのベランダには、大きな炭火台が据え付けられていたんですよ。炭なんかの燃料や着火剤は、ビニールに包まれた状態で、屋根の下にまとめて置いてあって。

 それで私は、堤さんと各種食材を切ったり洗ったりの下ごしらえを担当して。Aくんには炭火を起こしてもらうことにしたんです。台所でいろいろと洗って切って盛り付けて……しばらくして、Aくんの様子を見に行ったんですよ。

advertisement

 そうするとAくんが、どうにも苦戦してるんです。炭火を起こすときに一番苦労するのは、まず炭に火をつけることですからね。まぁそのうち起こせるだろう、がんばってくれよ、といったん戻ったんです。

 こちらは食材の準備が終わって。さぁ火は起こせたかなと見に行ったら、まだできてなかった。一体どうしたの、とAくんに聞いてみると、何をやっても炭に火がつかない、って言うんですね。

 よくよく考えてみたら、新聞紙や木の枝から炭火を起こすのは苦労しますが、着火剤を使えばそれほど難しくないはずなんですよ。炭はビニールで包まれていましたし、触ってもシケってる様子はない。

 それでわれわれも炭火起こしに加わって。着火剤を追加したり、炭を入れ替えたり、炭を直接バーナーで炙ったりしてみたんですけど、本当にどうやっても炭が赤くならないんですよ。ちょっとは火がつくんですけど、すぐに消えてしまう。

―― どういうことでしょうか……。

advertisement

 最後は業を煮やして、部屋の中にあるコンロでもって、複数の炭を加熱して真っ赤にしまして。そこでは赤々と燃えるんですよ。でも、それを持っていって炭の中に入れても、しばらくすると消えてしまう。

 結局、Aくんがやっていた時間と合わせて、だいたい1時間ぐらい炭火起こしをしていた計算になるんですが、まったく火がつかないんです……火が起きる気配さえ見せないなんて、明らかにおかしいですよね。言わずもがなですが、過去に炭火を起こすことは全員が経験済みですよ。

―― ワケが分かりませんね。

 もうしょうがないので、炭火を起こすのは諦めまして。部屋の中にあったホットプレートやカセットコンロでお肉、お野菜を焼いて、それでバーベキューとしました。

 ただ、よくよく考えたらですね。Aくんのおじいさんは火事で亡くなったわけじゃないですか。その上でAくんに火起こしを任せて火が起こせず、さらにわれわれが加わってもなお火がつかなかった。

advertisement
火災現場、別の角度から撮影したもの

 なんというか、直接的な証明は不可能なんですけども……。車のアクセルの調子がおかしくなって、Aくんが戻ってお参りしたら元に戻った。1時間も悪戦苦闘したのに、炭火が起こせなかった。

 Aくんとおじいさんと火に関する因縁というか……おじいさんからの「火には気を付けろ」みたいなメッセージが含まれているんじゃないかな、と。

 偶然と言えば偶然なんですけれども、あまりにも繋がっている。不可思議な点が多いし、もう話ができすぎてますよね。Aくんに対しては「火に気を付けるように。それから、おじいさんはちゃんと供養するように」とアドバイスしておきました。

advertisement

たけしな竜美(@t23_tksn

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 刺しゅう糸を20時間編んで、完成したのは…… ふんわり繊細な“芸術品”へ「ときめきやばい」「美しすぎる!」
  2. 「理解できない」 大谷翔平と真美子さんの“スキンシップ”に海外驚き 「文化は100%違う」「伝説だわ」【大谷翔平激動の2024年 現地では「プレー以外のふるまい」も話題に】
  3. 後輩が入手した50円玉→よく見ると…… “衝撃価値”の不良品硬貨が1000万表示 「コインショップへ持っていけ!」
  4. 友達が描いた“すっぴんで麺啜ってる私の油絵"が1000万表示 普段とのギャップに「全力の悪意と全力の愛情を感じる」
  5. 毛糸6色を使って、編んでいくと…… 初心者でも超簡単にできる“おしゃれアイテム”が「とっても可愛い」「どっぷりハマってしまいました」
  6. 「これは家宝級」 リサイクルショップで買った3000円家具→“まさかの企業”が作っていた「幻の品」で大仰天
  7. 「人のような寝方……」 “猫とは思えぬ姿”で和室に寝っ転がる姿が377万表示の人気 「見ろのヴィーナス」
  8. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  9. 山奥で数十年放置された“コケと泥だらけ”の水槽→丹念に掃除したら…… スッキリよみがえった姿に「いや〜凄い凄い」と210万再生
  10. 13歳少年「明日彼女に会うから……」 パパを説得してヘアカットへ→大変身した姿に「生まれ変わった」「全く別人みたい」【海外】