まるで本物みたいだけど……? 精巧なミニチュアで表現した不可思議な世界に引き込まれる
一見、何の変哲も無い風景だけど……。
ドイツの写真家でミニチュアアーティストでもあるフランク・クナートさんが作り出す、不思議なミニチュア世界が、一見何の変哲もないように見えるものの、じっくり見るとありえないシーンがミニチュアで具現化されており、多くの注目を集めています。
「眺望のある部屋」と題された作品では、空が一望できるリビングルームをミニチュア化していますが、なぜか空へ向かって飛び込み台が設置されています。「そんなに眺望のある部屋が好きなら、空へ飛び込めるようにしてあげよう」といった意味なのでしょうか。いろいろな想像がかき立てられそうです。
他にもベッドとトイレが詰め込まれている、現代の都市生活を象徴するかのような超狭小のワンルームや、「小さな楽園」と題された、工場の化学スモッグが立ち込める中でベランダに置かれた小さな緑の植物がある作品など、じっくり見ていると、考えされられるものも……。
フランクフルトで生まれたフランクさんは現在ドイツのボッパルト市在住で、10代の頃に写真を撮ることに興味を持ったようです。現在は自身が作ったミニチュアの世界を撮影した写真を展示会で公開したり、写真集を発売したりしています。
実際の人間の大きさと比べるとフランクさんが作るミニチュア世界がどのくらい小さいのか分かります。書斎に置かれた一人掛けの椅子などは手のひらサイズですが、実に繊細に作られています。
フランクさんの作品は本物のようなミニチュアというだけでも目を引くのですが、月の表面にトイレがポツンと置いてあったり、古いアパートのベランダが隣に建つ豪邸の広いベランダによって覆い隠され、日が当たらないようになっているなど、意味深な作品が多数見受けられます。一度フランクさんのInstagramをのぞいてみてはいかがでしょう。
画像提供:Frank Kunertさん
おすすめ記事
関連記事
20世紀初頭のスペインの邸宅を再現したミニチュアがすごい 精巧な作りに思わずそこで暮らしたくなる
スペインの地中海の別荘にでも来たような気分に……。78歳の父(木工職人)が作ったドール用家具に絶賛の声 棚の扉は開閉、火鉢には銅板を使う超本気仕様
「ほしい!」の声、続々。ミニチュアの「高層ビル」を100均のテープで作る方法が目からウロコ フィギュアが映り込む見た目がそれっぽい
ビルの反射がリアルできれいです。オンキヨーのアンプやデッキの精巧なミニチュアが8月発売 カセットテープの出し入れもできる
テープホルダーを開いたり、ケーブルを挿したりできるギミック付き。ミカンの皮が溶岩に化けた……!? 「ひよっこ」OPを手がけたミニチュア名人の発想力がすごい
タイトルは「未完の大地」。しゃれの発想もいい感じ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.