男はやっぱりバニーガールが好き 「宇崎ちゃんは遊びたい!」11話、君たちそれで同棲してないってマジで?(1/2 ページ)
宇崎ママと亜実の暴走が加速中。
ウザくて、かわいくて、SUGOI DEKAI! 「宇崎ちゃんは遊びたい!」(原作/アニメ)は、マイペースで一人の時間が好きな桜井真一(さくらい・しんいち)と、彼にまとわりついてくるキュートだけどちょっとウザめの後輩、宇崎 花(うざき・はな)の、ニヤニヤな距離感を楽しめるキャンパスコメディーです。
11話は鳥取から帰ってきていつもの日常回。当たり前の日々を見れば見るほど、2人の関係がどう変化してきたのか浮き彫りになるというもの。今の宇崎ちゃんと桜井の日々はどんなかんじ?
君たち同棲してないの?
以前は宇崎ちゃんが部屋に遊びに来るとか、宇崎ちゃんの家に行くとか、部屋に入る入らないで緊張していた桜井。しかし惰性とは恐ろしいもので、今は宇崎ちゃんが当たり前のように桜井の部屋に通い、適当に持ってきたものを置いて帰る生活が続いています……ってそれってつまり?
桜井「そもそもおまえがなんだかんだ持ち込むからこんな大仕事になったんだぞ」「スマホの充電器無駄に何個も買ってあったり基本的に考えなしなんだよなおまえは」
人の家に物を置いて帰る、というのは次にまた来るという確約の安心だったりします。確かに桜井は宇崎ちゃんの、また遊びに来たい、という希望に対して(作中では)断ったことはあまりありませんし、むしろ「いいぞ」くらいのノリです。宇崎ちゃん、確実に桜井の家を生活圏内にしはじめています。スマホの充電器を何個も買って置いて帰るあたりがとても生々しい。恐らく家に行くまでは充電器がないと落ち着かない(桜井に連絡が取れなくなったらいやだ)んだけれども、着いちゃうと安心して気が緩むんでしょう。
泥酔絡みとはいえ宿泊もしている宇崎ちゃん。掃除後にテキパキと買ってきた食材で料理を作るシーンが入ります。宇崎ちゃんはものすごく料理が得意。これに関しては桜井も頭が上がりません。
一応友達同士の枠内ではありますが、お互いいいところ悪いところ丸出しで、桜井の家で生活し始めています。ほぼ同棲状態。
何がいいって、ここまできたらもうお互いの悪癖は「許容」できているというところです。桜井は理屈っぽくて神経質で天然なところが多々ある。宇崎ちゃんは鬱陶しくて人の神経を逆なでしがちで、時々わがまま。でも双方、それでも一緒にいてもいいか、程度のうまい距離感が取れています。意外と宇崎ちゃんも、桜井の心の繊細なところを踏み荒らすつもりはないからこそ、以前の嘔吐(おうと)事件もヘコんだんでしょう。
結婚する前に同棲するのがいい、なんてよく言いますが、この2人の場合付き合う前にほぼ同棲状態という、色んなものをクリア済み。もうお互いGOサインだしたら安定カップル確定というところまできています。
桜井の最大の欠点
真面目でしっかりものな桜井は、喫茶店でバイト中に主婦に人気なくらいのパーフェクト青年ですが、致命的な欠点があります。料理が全くできない。ここは宇崎ちゃんの真逆。喫茶店で働くには大問題です。
特訓として、宇崎ちゃんのお母さん月さんと、うどん作り。正確には宇崎ちゃんが唐突に特訓を言い出して、月さんは何も知らなかったという流れ。
宇崎ちゃん「お母さんは私の料理の先生ッス 先輩も習えば上手になりますよ!」
こういうことをいえるのが宇崎ちゃんのいいところ。一応桜井が料理下手を「笑え」と言ったので宇崎ちゃんは大笑いしましたが、それ以外では桜井の料理訓練にはとても協力的です。弱点を攻め続けて優位をとる子ではありません。失礼ではあるけど。
宇崎母子共に、桜井の苦手なものを知ってフォローに回る優しいシーンでした。月さんの妄想以外は。
桜井の言動を全て性的に捉える月さん、おとなしいだけに彼女の妄想全てが度を越えて生々しい。とてもいいと思います、もっとやって。
宇崎ちゃんの苦手なもの
今は独りでのんびりするのが好きなゆえにインドア派な桜井ですが、もともと高校では水泳部。体力はあり余っており、体を動かすことは基本嫌いではないようです。そんな彼なので、自分からボルダリングをやりたいと言い出して宇崎ちゃんを誘います。頭を使いながら体力をフル活用するこのスポーツ、すっかりはまります。しかも腕だけで体を支えられるという才能まで披露。すいすいとゴールします。
一方宇崎ちゃん、やる気はあるものの全然登れない。「考えてる…余裕なくて…筋持久力があっという間に限界迎えてたし…いっぱいいっぱいッス…」どっちかというとこのくらいの方が、初体験の一般人寄りな気がしますが、宇崎ちゃんの場合はそれ以下だったようです。
料理が得意で運動が駄目な宇崎ちゃん。料理が駄目で運動が得意な桜井。2人はまるっきり真逆です。でも今回の様子を見ていると、それがうまくかみ合っているかのようにも見えます。お互い苦手なところを補い、そこに良さを見いだしている。今回ではありませんが、桜井は宇崎ちゃんの料理を気に入っており、寝ぼけながら「好き」だとこぼすシーンがあります。一方宇崎ちゃんは運動をする桜井を見て、高校時代にイキイキと水泳していた彼を思い出し、ちょっとほほえみます。お互いの長所を認められることは、人間関係深化の重要な部分です。
バニーが好きです
すごーくいい流れで2人の生活が描かれた11話でしたが、ここで終わらないのが宇崎ちゃんワールド。一人カラオケをしていた桜井のもとに宇崎ちゃんと亜実がやってきてコスプレで大騒ぎするという、この作品の中でも屈指のお色気ハプニングが訪れます。
喫茶店の娘さん、亜実の暴走回です。普段は宇崎ちゃんと桜井のイチャイチャ(?)を遠くから見守るタイプの壁キャラですが、彼女自らの性癖がオンになるとおかしなことになりがち。筋肉フェチな彼女は桜井の上腕二頭筋を見てスイッチが入ってしまったようでさわさわします。それに対して嫉妬してSUGOI DEKAIを押し付ける宇崎ちゃん。普段取らないような行動でアタック。この作品にしては珍しい、女のバトルが繰り広げられます。
さらに暴走する亜実。宇崎ちゃんにバニーガールコスプレをさせて大変なことに。今までの優しい先輩女性像はどこへやら、このあたりから暴走特急として原作でも収集がつかないことに。
宇崎ちゃんは基本積極的に肌をさらしたがらない方なので、バニーガール衣装はかなり意外。これ亜実が着せたのもあるとは思いましが、同時に彼女の中の亜実への対抗意識もあったのではないかという気も。押しに弱いだけかもしれませんが。
「さっきのコスプレの中でどれが好きだった?」という亜実の質問に対して、勢いで「はいはいバニーが好きです」と答えてしまう桜井。これは思わぬ本音……! やっぱり桜井も男、SUGOI DEKAIは好きでしたか。いいんだぜそれで、バニーは男はみんな好き……とまでは言わないけど、嫌いな男は少なかろう。
やっと性癖部分がちらっと見えた桜井。描かれてないだけなのか隠しているからなのか、お互い同棲めいた惰性な生活を送っていても、ここだけは死守している部分。いずれ双方の性癖が見える日が来るのか、来ないのか。
なお亜実さんはどんどん性癖をここから先出していきます。彼女もスペックめちゃ高いメガネ女子なのに、隅から隅まで残念。そこがいいんだけれども……。
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