中学3年の秋、クラスで無視された―――― ボッチで過ごした6カ月間を描いた実話漫画がグサグサくる(1/2 ページ)
読んでいるだけで胃がキリキリする……。
あるきっかけで、クラスで無視されるようになり、ボッチ(ひとりぼっち)生活を乗り切った体験を描いた漫画が大きな反響を呼んでいます。作者はネットで漫画を公開している都会(@okameid)さん。
都会さんが中学3年生の秋のこと。友達に苦手なことをからかわれて怒ったことがきっかけで、彼女たちは次の日から目も合わせなくなったといいます。嫌がらせや攻撃はなく、空気として扱われるタイプで「マシっちゃマシかもしれないが時期が悪かった」と都会さんは振り返ります。運動会や修学旅行など、学校行事の多い時期だったのです。
1人でお弁当を食べる場所を探し、親に知られないよう運動会ではボッチに見えないよう工夫し、修学旅行ではクラスメイトの騒ぐ声を聞きながら一人で床につき……そんな中、都会さんは『ナイフ』(重松清)にヒントを得て、精神的なお守りとして父親のタバコの空き箱を持ち歩くようになります。しかし程なく先生に告げ口され、保護者が呼び出されることに。都会さんはその場でクラスメイトから無視されていると伝えるのですが――――。
クラスという狭い世界から排除され、親も教師も何の力にもなってくれず、中学生活最後の行事の数々を孤立して送るさまは、漫画を読んでいるだけでキリキリと胃が痛くなりそうです。フィクションではないので、胸のすくような決着があるわけではありませんが、都会さんがボッチから解放されたときには、読んでいる方もなんともいえない安堵と開放感に包まれます。もっとも、そのあとの後日談でゾワッとさせられるのですが……。
漫画には似た経験を持つ人から「最後まで自分と重なりすぎて心が暴れました…泣」「自分の過去を思い出して辛かったけど、自分だけじゃない、とも思えてよかった」と自身と重ねる声が多く寄せられ、また6カ月を耐えた都会さんを「自分の意思を強く持つのは大変だっただろうと思うのと、その強さが羨ましいなと思いました」とたたえるコメントも見られました。
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