先生も人間なので、虫の居所が悪い日もあるでしょうし、人の好き嫌いもあると思うのですが、誰がどう見ても理不尽な対応や贔屓(ひいき)をしてしまうと、多感な子どもたちの心に忘れられない負の記憶として刻まれてしまうこともあるのではないでしょうか。そんなモヤっとする思い出を描いた漫画に共感が集まっています。
作者のリリノスケ(@ririrutoitoi102)さんが中学生だった頃、クラスで筆箱の抜き打ちチェックが行われることになり、生徒たちが筆箱を持って教師の前で整列をはじめました。
リリノスケさんの前に並んでいたおとなしい女の子が教師の前で筆箱の中身を出すと、シャーペンや消しゴム、定規など必要なものしか入っておらず、真面目だなぁと感心したのだそうです。ところが教師は「何? こののりは?」と、何の変哲もないスティックのりを取り上げ、女の子に詰め寄ります。目がこわい。
おまけに教師は「どう思う?」と、リリノスケさんに意見を求めてきました。教師の問いかけに、正直に「かわいい み、水玉ですね…」と答えると、教師は不服そうな表情を浮かべた後で、「はしたない柄だと思うなぁ 明日から無地の持ってきなさい」と女の子に言い渡しました。厳しい……。
ところが明らかに学校に持ってきてはいけないプリクラを持っていた別の女子に対しては「こらぁ〜気をつけなよ」という一言だけ。
「つい持ってきちゃって」と明るく謝る“陽キャ”にはほとんどおとがめがなく、おとなしい性格の“陰キャ”には厳しくあたるこの理不尽に、リリノスケさんも「(はァ??)」と、内心やってられない気持ちになったことを記しています。
この漫画を読んだ読者からは「こんな教師いた」「筆箱の抜き打ちとか初めて聞いた」「水玉がだめなの?」と、理不尽さに同意する意見が多く見られました。こういう経験って、遭遇するとなかなか忘れられないですよね……。
作者のリリノスケ(@ririrutoitoi102)さんは現役高校生。Twitterでイラストや創作漫画などを公開しています。
画像提供:リリノスケ(@ririrutoitoi102)さん
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
- イマドキの若者がネットで使う「陰キャ・陽キャ」ってどういう意味?
ネクラだったりネアカだったり。 - 「仲良くなりたい」思いが交差を続ける―― 陰キャとギャルのすれ違い百合漫画『ふたりモノローグ』レビュー
みかげとひなたの告白の行方は――。 - 「授業ってなんだろう……?」と衝撃 学生時代、授業に疑問を抱いた体験つづった漫画に反響
先生だって人間だもの……。 - 生徒の声がブーイングから「すげえー!」に 疑問を引き出す理科の授業展開に「こんな授業受けたかった」の声上がる
次の授業が待ちきれなくなる面白さです。 - 火花散る舌戦 「先生トイレ」「先生はトイレじゃありません」から長文マジレスの応酬を繰り出す生徒と先生が熱い
水に流せ。