全盲でもすらすらTwitterに打ち込む動画がすごい 「どないやってTwitterやっとんねん」の質問に自撮りで回答(1/2 ページ)
高速すぎて読み上げ音声が追いついてない……!
全盲でありながらすらすらとTwitterに書き込む動画が注目を集めています。実際に打つところを見てみると、読み上げ音声が間に合わないスピードにびっくり……!
ノートPCの前に座っているさいち(@chambre_saichi)さんが起動させているのは、Windowsの標準テキストエディタである「メモ帳」アプリ。「全盲がどないやってTwitterやっとんねん」とTwitterでたくさんの質問を受けたため、どのように文章を打っているのか動画を撮り公開することにしました。
さいちさんがキーボードを叩くと、スクリーンリーダーが入力内容を音声で読み上げてくれます。入力した文字はカギカッコなどの「記号」や「改行」だけでなく、変換をしてでき上がった文に至るまで逐一読み上げ。
その全てを音声で聞いて確認しながら、さいちさんは高速でタイピング。3行の文章を打ち終わった後は、あらためて文章の最初から音声で確認をします。
テキストエディタを使った文章の入力だけでなく、Webサイトの閲覧もスクリーンリーダーの読み上げを活用して楽しめます。Twitterのリプライ欄では「テクノロジーが勝利してる」「必要なものだけ処理すればいいとはいえ、これを日々処理しているツイ主さんに脱帽」と、称賛の声が寄せられています。
さいちさんが使用しているのは「PC-Talker」(高知システム開発)というソフトウェア。購入にあたり市町村の障害福祉担当窓口や福祉事務所の障害福祉課に申請することで、障害の程度に応じた補助が得られる場合もあります。
PCを使わない視覚障害の方もいることから、「好奇心あるかどうかの問題なので、こんなのやらない視覚障害者もいますし、そこは見える見えない関係ないかも」とのこと。
さいちさんは「アルルネ鍼灸治療サロン」(埼玉県ふじみ野市)で鍼灸マッサージをしています。また、YouTubeチャンネル「chambre312saichi」では楽器のキーボード演奏も披露。こちらも見事な腕前です。
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