アダルトゲーム会社がレビュー投稿サイトに削除依頼 批評への介入と物議醸す(1/2 ページ)
メーカーは「作品以外の部分でユーザーの対立が起きたため」と削除依頼の理由を説明しています。
アダルトゲームのメーカーが、レビュー投稿サイトにコンテンツ削除を依頼したことが物議を醸しています。
削除依頼を出したのは「まいてつ」などのアダルトゲームを手がけるLose。レビュー投稿サイト「ErogameScape -エロゲー批評空間-」がWebサイトに「Loseさんからのご依頼により、Loseさんのデータを削除いたしました」との告知を掲載。同社はこれを受けて、削除依頼に至った経緯を説明しています。
同社は、プレイヤーからの評価について「弊ブランドが関与すべきものではないと考えております」とし、これまではレビューの作事・修正依頼は行ったことがないとしています。しかし今回は新作「まいてつ -Last Run!!-」をめぐり、作品以外の部分でユーザーの対立が起きたため、当該ゲームだけではなく、同社のゲーム全てのデータを削除するよう依頼したと説明しています。
同作については、海外展開向けのアダルト表現規制など内容をめぐり批判があったところへ、ErogameScapeで不自然な高評価レビューとそれに対抗する低評価レビューが投稿され荒れていたと指摘されています。
「削除の結果、多くのユーザー様にいただきましたレビューに弊社が介入してしまったことは、申し開きもできない事実です。成すべきであった事前のご説明・ご対応を怠り、多くのユーザー様に大きなご迷惑をおかけし、混乱を与えてしまいましたことを深くお詫び申し上げます」とLoseは謝罪。
ユーザーからは「批評サイトを規制する権利はないはず」「都合の悪い部分に関する規制の前例を作ってしまったメーカーの責任は重い」「説明になっていない」「悪手中の悪手」など厳しい意見が寄せられています。
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