すべての物に触れなくなった男の行く末は……？　実写×漫画表現で描かれる動画「クラウドマン」の続きが気になりすぎる（1/2 ページ）

　Twitterで公開された映像作品「親友にも恋人にもモノにもさわれない病気になった男のドキュメント」が100万再生を超えるなど注目を集めています。先の気になるこの物語はコメディーか、ヒーローものか、ミステリーか……？

　主人公の園田裕之が、ある日突然、全ての物に触れなくなってしまうというストーリー。最初は手に違和感を覚え、触ろうとするマグカップがどんどん手から離れて倒れてしまったと思ったら、今度は足が地面から浮き、最後には服がパンッと弾け飛んでしまいます。病気ってレベルじゃねえぞ……!?

　動揺する園田ですが、一日中いろいろ試した結果、全身に「10センチほどの見えない膜」ができてることが分かります。触れる物は何もなく、飯も食えず、水も飲めない……。それを親友の神野にだけ会って相談すると、彼は投げた物が当たらない園田の姿を見て「……ヒーローだ」とつぶやきます。

「ヒーローは皆 特殊な武器や力を得て なんやかんやで 悪を倒すという自覚が芽生えるんだよ」「園田 お前もヒーローなんだよ！」

　そして神野は、ヒーロー（？）となった園田に綿工場の木綿をまとわせ、こう名付けるのでした。「クラウドマン」と――。

　作者はつのだ ふむ（@tsunoda_fumm）さんで、タイトルは「CLOUDMAN-さわれぬ日々-」。つのださんは元映像作家で、現在は漫画家として活動しており、今回の作品は実写と漫画を融合させたような映像表現で作られています。人の顔だけ絵だったり、吹き出しでセリフをみせたり。そんな演出面も面白くて引き込まれる……！

　お話としては、親友の神野が「俺をいじめてくる会社のやつら」をぶっ飛ばそうと言ってきたりと、基本的にはコメディーな作風です。しかし、公開されている続編では、途端にシリアスな雰囲気を出してきたり、ホラー的な演出があったりと、油断できない展開も。酸素には触れられる園田の「能力のルール」も具体的には不明だし、続きがとにかく気になる……。

　同作品は、つのださんが2017年頃に制作・公開していたもので、現在Twitterで公開された計3つの動画で第1話分となっています。また、つのださんの漫画作品では、連載していた『りさこのルール』が先日完結。こちらはLINEマンガにて読むことができます。

画像提供：つのだ ふむ（@tsunoda_fumm）さん