ニュース

子どもの「やりたい」を頭ごなしに否定しない 保育のプロが心がける“対話”のメソッドを描いた漫画に「私も気を付けたい」(1/2 ページ)

子どもが「尊重してもらえた」と思えること。

advertisement

 子どもの希望はできるだけかなえてあげたいけれど、実際は「ダメ」「できない」と伝えなければならないことも。そんなとき頭ごなしに否定するのではなく、せっかく芽生えた「やりたい」気持ちを大切にする方法はないのでしょうか――。

 保育者のきしもとたかひろ(@1kani1dai)さんは、子どもとの“対話”で心掛けていることを漫画に描いています。

子どものやりたいと思う気持ちに寄り添うには……

 作者のきしもとさんは、子どもたちとの会話を通じてあることにふと気付きます。「○○したい」と望む子どもに「いいよー」「それはムリやな」と答えるだけのやりとりは、ただ“許可”を与えているだけで、“対話”になっていないのでは?

advertisement

 それからきしもとさんは、以下のことに気を付けるようになりました。

 子どもの希望をかなえてあげられない場合、まずは「うんうん○○したいよなあ」と、気持ちを受け止めてあげる。そして、ただ「できない」と伝えるのではなく、なぜ難しいのか現在の状況を理解してもらう。そのうえで「どうすればできるか」一緒に考えてみる。

 また、もしもOKを出せる状況でも、「いいよ」という上からの“許可”ではなく「やってみようか」と同じ目線で声がけするようになったといいます。

 一方的に「いい、ダメ」と言うのではなく、対話を通じて少しでも子どもの気持ちを尊重できれば、「次も相談してみようか」と思ってもらえるのではないかはないか――ときしもとさん。

 もちろん対話が苦手な子もいるので、言葉でのやりとりにこだわらず、子どもの「自分の思いが尊重される、大事にされる」という経験を大切にしたいと結んでいます。

advertisement

 子どもとの会話では、大人の都合や価値観をもとに、つい「○」か「×」で答えてしまいがち。しかしそれでは「どうせやらせてもらえない」という諦めの気持ちを生んでしまいかねません。気持ちに寄り添うきしもとさんの心掛けは、子どもの自主性を育むことにもつながりそうです。

 漫画の読者からは「『対話』を私も意識していきます」「『許可』するということは、大人が自分の価値観に基づいて善悪を判断しているとも言えるのかなと感じました。」「大人同士もこのやりとりができたら素敵な世界になりそうですね」など共感するコメントが寄せられています。

 きしもとたかひろ(@1kani1dai)さんは、子育てに関する気付きを「grapee」内のコラムで発信中です。

作品提供:きしもとたかひろ(@1kani1dai)さん

       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
  2. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  4. 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  7. 高2のとき、留学先のクラスで出会った2人が結婚し…… 米国人夫から日本人妻への「最高すぎる」サプライズが70万再生 「いいね100回くらい押したい」
  8. 「腹筋捩じ切れましたwww」 夫が塗った“ピカチュウの絵”が……? 大爆笑の違和感に「うちの子も同じ事してたw」
  9. “膝まで伸びた草ボーボーの庭”をプロが手入れしたら…… 現れた“まさかの光景”に「誰が想像しただろう」「草刈機の魔法使いだ」と称賛の声
  10. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に