野田洋次郎、緒方恵美らアーティストから悲鳴 三度の緊急事態宣言に「聞く気になれねぇ」「エビデンスを示すべき」(1/2 ページ)
野田さん「1年間で考察や反省や説明が何もない状態」
政府が東京、大阪、京都、兵庫の4都府県に緊急事態宣言を発令し、大規模イベントを無観客とする方針を固めた件について、ロックバンド「RADWIMPS」の野田洋次郎さん、声優で歌手の緒方恵美さんら多くのアーティストがSNSを通じて悲鳴にも近い意見を表明しています。
野田さんはTwitterで、「ここ1年間で考察や反省や説明が何もない状態で3回目の緊急事態宣言なんて聞く気になれねぇという気持ちにどこかなる」と批判的な思いを吐露。「行き当たりばったりの政策に感じて気が滅入る」と新型コロナに対する政府の対応に苦言を呈しており、「自粛要請に応じ毎月何百万、何千万という負債を抱え続ける飲食業、店舗、イベント業、観光業……」「少しでも規模にあった補償の見直しはできなかったのか」など経済的損失を被った業種への補償が不十分であると指摘しています。
野田さんは新型コロナの感染拡大が本格化し始めた2020年2月、「ドーム4カ所を含む今回のツアー、全部中止にした場合ウチのような個人事務所が生き残る可能性はどのくらいあるんだろうか」と新型コロナによる経済的被害の懸念をいち早くツイート。その際にも、「自粛や休校の“要請”を出し続けるだけでなく国は具体的な対策をもう少し出すべきではと思う」と政府の対応を疑問視する声をあげていました。
緒方さんはTwitterで、大規模イベントを原則無観客とする方針に「ライブ・演劇は昨年7月以降ほぼクラスターは出していない。毎回膨大な費用をかけ皆で必死で努めてきた対策がダメなら、エビデンスを示すべき」と異議を表明。「でなければこれが明けても、今後どうすればと皆迷う。補償は当然然るべき。でも今までの助成金も支払われてない中で…信じさせて欲しい。私達に」と切実な思いをつづりました。
また現行の補助金制度にも、「難解すぎる受領手続き・差し戻しの多さに、途中で諦める会社多数」と苦言。自身の会社も既に4件の補助金を申請したそうですが、現在もその全てが未入金だと明かしています。
ロックバンド「flumpool」の山村隆太さんは、「政治家、首長の方々の判断は尊重しています。ただ、なんのための自粛か、目標は何か、感染対策徹底のための時間ならそれもいいです」と国民を納得させる明確なメッセージが必要だと主張。ミュージシャンのKenKenさんは、「た、頼む、、こっちの補償をもっとちゃんとしてくれないと、、みんなマジで詰むです。てかもう半分以上詰んでる」と切羽詰まった状況に悲鳴をあげています。
また歌手のCharaさんは消費者側に向けて、「色んなライブやイベントが中止になったりしてます」と切り出し、「日本から、音楽や演劇が消えないようにするには 配信なども出来たら一人で一枚のチケットを購入するなど……」と好きなアーティスト支えるための行動を取るように促していました。
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