「父さん忍者になることにしたんだ」 忍術道場を継ぐ気の父と猛反対する娘の漫画がなんだかんだでいい話(1/2 ページ)
「お父さんのご職業は?」「忍者です」
ある日父が突然「仕事辞めて〇〇で食っていこうと思うんだ」と言い出して家族が巻き込まれるのは定番のネタですが、もしその○○が“忍者”だったら。そんな家族を描いた漫画が、いろいろあって最終的にいい話なっています。忍者……それは全日本男児の憧れ……。
就職活動の面接に向かう娘の奈津子に、真剣な面持ちで「父さん忍者になることにしたんだ」と明かす父。奈津子は一瞬の間の後「ああ何かの余興?」と現実的な解釈をして返答をしますが、父は「忍者道場を継ぐことになった」「昔テーマーパークで働いていた忍者ショーで指導していた師範から一番筋が良かったと頼まれた」「先生の恩に報いたい」とガチのようです。
あまりにも受け入れられなさ過ぎて逆に平然とした顔で面接に向かう奈津子ですが、電車の中で転職エージェントの広告を見た瞬間に意識が現実に帰還。「いやいやいやいやありえんし!!!!!!」と心の中で絶叫! 今後面接官や彼氏に父の職業を忍者と答えるのかと、頭を悩ませます。
すでに老後の貯蓄十分で、資格もくださいといったらもらえたということで問題はないという父。しかしそのうさんくささに、巻き込まれたくないという思いが圧倒的な奈津子。電車の中から河原で手裏剣投げの練習をする父を発見しますが、「頑張ってるなあとか思わんし」と冷めた様子です。
しかし、その様子を撮影した動画がネット上に出回ると、意外にも好評な様子。昔から父の運動神経が良かったことを思い出し、少しずつ父のことを受け入れだします。襲名会の日には、奈津子も同伴するのでした。
襲名会の帰り道、いよいよ後には引けなくなったと覚悟を決める父。「かっこいいよお父さん」とすっかり父を認めた奈津子ですが、ばったり同じゼミの同期生と遭遇。「お父さんなんお仕事されてるんですか?」と聞かれてしまいます。果たして奈津子と父はなんと答えるのか、その結末は漫画を読んで確認してください。
この漫画を公開したのは、漫画家の吉田丸悠さん(@ysdmr_y)。双葉社のwebアクションで「じょしまん。」を連載中です。
作品提供:吉田丸悠さん(@ysdmr_y)
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