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“観賞用に作られた子ども”の施設で暮らす、似ていない双子のお話 美しく背徳的な漫画に引き込まれる(1/2 ページ)

買い手が付かないと施設の外には出られない子どもたちのお話。

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 “観賞用”の子どもを育てる施設で過ごす、ちぐはぐな双子を描いた漫画「エメラルドの憧憬」が、退廃的で美しい世界で読者を魅了しています。作者は『子猫拾いました』などを手がけたよはち(@68yohachi)さん。


ちぐはぐで似ていない双子のお話

 歳を取らず、永遠に美しい姿でいられる観賞用の人間を作る施設「ヘリクリサム」。そこに住む子どもたちは、施設の中では自由に過せますが、施設の外に出られるのは「買い手」がついたときだけ。買い手が善人でない可能性もありますが、それでも外の世界に憧れる子どももいるのでした。


観賞用に作られた子どもたち。買い手がつけば外の世界に行けるのですが……

 ヘリクリサムで暮らすルド(エメラルド)とリド(ペリドット)は、性別も容姿も性格も違うけれど、生まれたときからいつも一緒にいる仲の良い双子。誰かに買われるのならルドと一緒がいいと願っているリドですが、ルドは「双子を求める人は差のある自分たちを買わない」とその思いを否定します。

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ルド一緒に買われたいリドと、それは無理だと言うルド

 その言葉に「ずっとルドと一緒にいたいのに」と涙し、それ以上の話を拒むリド。仲違いをしてしまったまま、ルドの買い手が決まってしまいます。本当はリドと一緒に買ってもらいたかったとこぼすルド。仲直りできないまま迎えた引き渡し当日、リドは「置いて行かないで」と涙ながらにルドに訴えるのですが……。


仲違いしたままルドの引き渡しの日に。リドは……

 閉じられた世界の中に住む、宝石の名前を持つ老いない子どもたち。一見美しい世界で迎える、きれいなだけではない結末にぞくりとします。よはちさんが「少年と少女をずっと描いていたいというあまりにも邪な思いから出来上がった作品です」と説明している通り、その耽美で背徳的な世界観に魅了された読者からは「好き!」「鳥肌が立ちました」などのコメントが寄せられています。

作品提供:よはち(@68yohachi)さん

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