伊勢丹浦和店が“地元小学校の校長スタンプラリー”を開催 攻めた企画はなぜ生まれたか聞いてみた(1/2 ページ)
ぶっ飛んでるー。
伊勢丹浦和店で、地元小学校の歴代校長先生の肖像画を探すスタンプラリーが開催されています。他ではなかなか見ない企画が、どんな経緯で誕生したのか同店に聞きました。
伊勢丹浦和店40周年と、さいたま市立高砂小学校の150周年を記念したコラボレーション企画です。伊勢丹浦和店の店内に“伝説の秘宝”と称した「歴代校長先生の肖像画」が隠されており、見つけてスタンプを集めるとプレゼントがもらえます。
登場するのは、125周年当時の校長である土屋先生、130周年の内田先生、135周年の守富先生、140周年の木村先生、145周年の浅見先生。さらに伝説の初代校長 石川先生が隠されています。スタンプは先生たちの肖像画。また、スタンプ台に便せんが用意されており、校長先生へ手紙を送れます。
「ぶっ飛んだ企画」とTwitterで話題になったこのスタンプラリー、編集部では伊勢丹浦和店に実現までのいきさつを聞きました。
高砂小学校は明治4年(1871年)3月1日に開校しました。2020年度は150周年の年度でしたが、大々的にやる予定だった記念式典はコロナ禍で中止になってしまいました。そこで、同校は伊勢丹浦和店に「何か一緒にできないか」と声をかけました。
伊勢丹浦和店は地域への感謝を表したいとの思いで、2020年9月に高砂小150周年をお祝いする懸垂幕を掲出しました。それ以後も共同での取組が続きます。2021年4月22日に伊勢丹浦和店が40周年を迎え、開店当時の写真を展示する写真展を開催しました。写真展は高砂小学校との共同開催で、同校の写真も展示されました。この際、校長先生の朝礼という形で3人の歴代校長の館内放送が行われました。
さらに関係は続きます。伊勢丹浦和店の公式マスコットキャラクターを制作するため、高砂小学校に通う児童から案を募集しました。従業員による投票で選ばれた上位3作品から、1位を決める「マスコットキャラクター総選挙」が2021年7月21日から行われることになっていました。これにあわせて、館内放送が好評だったこともあり、校長先生に関連した企画をやりたいと考えました。
校長室で打ち合わせをしていたときに、伊勢丹担当者は、かけられている歴代校長の肖像画を見て、「児童でもほとんど見ることがない肖像画を、お宝に見立ててスタンプラリーをしたら面白いのでは……」と思いつきました。この案を小学校側も快諾し、イベントが実現することに。
伊勢丹浦和店によると、Twitterで話題になったこともあり、2021年7月25日時点で参加者は300人を超えるほどの人気ぶり。OBや若いカップル、年配の高砂小学校出身者など、普段見かけない人も多数来ているとのことです。
期間は2021年8月17日まで。卒業生をはじめ、高砂小学校以外の人も参加できます。
画像提供:伊勢丹浦和店
(高橋ホイコ)
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