「1カ月だけ死ぬのを延ばしてくれねーか?」 首吊り少女の前に現れた“自殺を止める死神”の漫画があたたかい(1/2 ページ)
死神がポンコツたるゆえんとは。
いじめを苦に自殺をはかった少女が、死神との出会いをきっかけに変わっていく漫画、「自殺を止めるポンコツ死神」に感動の声が集まっています。作者はTwitterユーザーのがっしー(@gassimanga)さん。
主人公が今にも首をくくろうとした瞬間に突然現れ、「まーそう急ぐな」と止めに入る死神。それは親切でなく、自身の成績アップを狙ってのことでした。自殺は人間自身が魂を刈り取る行為なので、死神の手柄にはならないというのです。
死神の都合など知ったことかと、再びロープに手をかける主人公に、死神は説得のため「アンタはあと1カ月以内に死ぬ」と重大な事実を暴露。どうせなら自殺でなく寿命の通りに死んで、自分に魂のポイントを稼がせてほしいと懇願してきました。
「期限が決まっているならいいか」と納得し、主人公は死ぬのを先延ばしに。自殺をはかった事情を話すなか、死神に言われた「アンタどうせ死ぬんだからどうでもいいだろ?」のひと言がもとで、ある決意を固めます。
捨て鉢になった彼女の決意とは、いじめっ子への反抗。いじめの証拠を撮られてうろたえ、「イジメじゃなくて“いじり”」「“死ね”とは書いてないのでイジメには入らない」などと詭弁を弄する相手に、「アンタらがすがすがしいクズでよかった、心おきなくやれる」とナイフを突き立てます。
実は、ナイフは刃が引っ込むタイプのおもちゃだったのですが、相手に「こいつと関わるとヤバい」と思わせるには十分だった様子。クラスから浮いた状態に変わりはありませんでしたが、いじめからは解放されました。
やがて主人公は「どうせ死ぬんだし!」と何事も思い切って行動できるように。髪もばっさりと切り、好きな漫画がきっかけで友達もできました。しかし皮肉なことに、生活が充実していく一方で、宣告された“最後の日”は刻一刻と近づいてきます。
周囲の目を気にして何もできなかった過去を悔やみ、「どうしよう……死ぬの……ちょっと……嫌になってきたかも……っ!」と泣きじゃくる主人公に、死神は「後悔している間にも寿命は近づいてくるのだから今を楽しめ」と、淡々と諭します。いよいよ訪れた運命の日、いったい何が起きるのか? ぜひ漫画本編でご覧ください。
作品提供:がっしー(@gassimanga)さん
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