ニュース

病気で目が見えづらくなってしまった漫画家 恋人からの一言で絶望から救い出された話に「泣いた」「良い話や」(1/3 ページ)

かかってしまったのは治療方法が確立されていない「ビジュアルスノウ」。

advertisement

 病気でものが見えづらくなり絶望したとき、恋人の一言に救われたというエピソードが多くの人の心を動かしています。漫画でこのエピソードをつづったのは、漫画家の見原由真(@ace7kg)さん。

絶望的していた見原さんを救った彼の一言とは
漫画家にとって大切な「目」。とても深刻な状況でした

 5年前、当時独身だった見原さんは仕事中に倒れてしまい、さらに、目に深刻な症状が現れます。光に過敏となり、テレビ画面すら見られないほどに。加えて砂嵐のような光の粒で見えづらくなるビジュアルスノウという視覚障害も併発したのです。

突如訪れた不調
しかも、「ビジュアルスノウ」は治療方法がまだ確立されていない病気なのです

 新しく始まるはずだった漫画の連載が流れ、アルバイトもできなくなり、日常生活はギリギリの状態に。何より見原さんがつらかったのは、当時付き合っていたアニメーターの恋人にプロポーズされたばかりだったことでした。

advertisement

 見原さんは自分のアパートに恋人を呼び、症状について伝えます。話しながら自分がパートナーの重荷にしか感じられなくなり、「別れを切り出されてもおかしくない」と、実家に帰って暮らす覚悟を決めました。

その時の彼の顔は、実際にはよく見えていなかったようです

 しかし、いつもは理屈っぽく、自分が得意なアニメについて多弁だった恋人がかけてくれたのは、「ここから引っ越して一緒に暮らそう!」「大丈夫 なんとかなるよ!」という楽天的な言葉。普段との違いに驚きつつも、一切迷いのないシンプルな言葉に見原さんは心の底から救われたといいます。

 見原さんは恋人のアパートでの生活を初め、近隣に住む彼の両親にも実の娘のように温かく接してもらううちに、「目を治して元気になって 大切な人達の顔を“見て”お礼を言うんだ」と生きる意欲を取り戻していきました。

彼の楽天的とも思える言葉と彼の家族からの愛情。見原さんは結婚し、漫画家として活躍中

 その後、恋人とは結婚。病気は完治はしていないものの、症状は日常生活に困らない程度になり、フリーのアニメーターとして多忙な夫と仲良く暮らしているようです。

 漫画には「良い話や」「泣いた」など、多くの感動の声が寄せられていました。自身の体験から病気になった時や仕事が続けられなくなった時、相手の対応や言葉に救われたと言う人も。

advertisement

 また、「凄いストレスの時たまになるんだけど」「視界一杯に星とか砂みたいにキラキラして死ぬほど鬱陶しい」といった、「ビジュアルスノウ」のような症状についてコメントもありました。作中のような目の不調を感じたら、なるべく早く眼科での診察を受けてください。

 見原さんは高校生アスリートが、フードマイスターの資格を持つ義父と“食”を通じ絆を深めていく漫画「アスメシ」の原作(作画は小川錦さん)や、ケンカに明け暮れていた主人公がひょんなことからアーチェリー部に入部し仲間と共に成長していく「アーチェリーボーイ」などを手掛けています。

作品提供:見原由真(@ace7kg)さん

(谷町邦子 FacebookTwitter

       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. 「懐かしい」 ハードオフで“30年前のPC”を購入→Windows 95をインストールしたら“驚きの結果”に!
  4. 「靴下屋」運営のタビオ、SNSアカウント炎上を受け「不適切投稿に関するお詫び」発表 「破れないストッキング」についてのやりとりが発端
  5. 餓死寸前でうなり声を上げていた野犬を保護→“6年後の姿”が大きな話題に! さらに2年後の現在を飼い主に聞いた
  6. 毛糸でフリルをたくさん編んでいくと…… ため息がもれるほどかわいい“まるで天使”なアイテムに「一目惚れしてしまいました」「うちの子に作りたい!」
  7. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  8. 放置された池でレアな魚を狙っていた親子に、想定外の事態 目にしたショッキングな光景に悲しむ声が続々
  9. 脱北した女性たちが初めて“日本のお寿司”を食べたら…… 胸がつまる現実に考えさせられる 「泣いてしまった」「心打たれました」
  10. 父「若いころはモテた」→息子は半信半疑だったが…… 当時の“間違いなく大人気の姿”に40万いいね「いい年の取り方」【海外】