学生時代の友達が結婚して遠くに行ってしまったように感じる―― 変わるものと変わらないものに気付かされる漫画にほろり(1/2 ページ)
変化は悪いことではない
周りの環境や自分自身の考え方など、日々さまざまな変化があるのは当たり前です。しかし時にその変化は人間関係にも影響を与えます。漫画家でイラストレーターのシカトコ(@shicatoko)さんの漫画では、学生時代の友達が結婚したことで感じた距離と、変わらないままだったものを描いています。
大学の絵画サークルで一緒だった幸路(ゆきじ)くんに、かつての友人のリトさんが会いたがっていると聞いた麗(うらら)さん。リトさんとは麗さんの方から連絡を絶った手前、すんなりと了承できませんでした。しかし幸路くんの強いススメで、渋々会うことにしました。
絵画サークルにいた頃、人付き合いが苦手だった麗さんに声をかけてくれたのがリトさんでした。リトさんは麗さんの絵が好きで、スマホの壁紙にするほどファンだと言ってくれたのです。
彼女のおかげで絵を描くことができたと思えるほど、大事な存在だと思っていた麗さん。しかし大学を卒業してSNSだけでのつながりになった頃、リトさんが結婚したことをSNSを通じて知りました。麗さんはリトさんに恋人がいることすら知りませんでした。
麗さんが卒業後も創作活動を続けていた一方、リトさんは結婚すると絵に関する投稿が減っていき、次第に夫婦の日常のできごとばかり投稿するように。ついには麗さんが絵を投稿しても「いいね」をしてくれなくなりました。状況が変わり大事なものが変わってしまうのは分かっていても、あまりに淋しくなった麗さんはリトさんのフォローを外してしまったのでした。
そして、ついにやってきた再会の日。子ども中心の生活を送っている家庭で、子どものことを我が事のように喜ぶリトさんを目の当たりして、まるで住む世界が違うのだと痛感します。
今度こそ本当に縁を切ろうと思ったそのとき、麗さんの目に入ってきたものは――あの頃と変わらない、リトさんの“待ち受け画面”でした。
大人になって変わるものがあっても、全てが変わるわけではなく、また喜ばしい変化もあるのだと気付かせてくれるこの漫画。リトさんとの再会で麗さんが見せた少しの変化は、ぜひ漫画を読んで確認してみてください。
作品提供:シカトコ(@shicatoko)さん
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