つい「自分なんか」と卑下してしまい―― “自分を労る”ことに抵抗を感じていた体験談漫画に「すごくわかる」と共感の声(1/2 ページ)
「うれしいこと」は「我慢」や「苦労」がセット、という考え方も原因。
自分を大切にするなどの意味がある「ご自愛」。漫画家の竹内絢香(@ayakatakeuchi56)さんが、「ご自愛」できるようになっていく過程を描いた漫画『わたしのご自愛手帳」に反響が寄せられています。
「ご自愛」という言葉を「自分を労わる」ととらえ、ステキな言葉だと思った竹内さん。しかし、やってみようとするとうまくいきません。自分を卑下してきた竹内さんは、おいしいごちそうやステキな服で「ダメな自分を喜ばせる」ことに抵抗を感じてしまいます。
カウンセラーに「自分が楽しいことをするといいですよ」と助言されても、心から楽しめず「楽しまなきゃ」と義務感を感じてしまう……そんな竹内さんにカウンセラーは「続けていくうちに心から楽しめるようになる」と伝えます。
自分を大事にするのが難しいことの背後に、「理由のない幸せ」への罪悪感があると竹内さんは気づきます。いい思いをするには「成果が出たから」「必要だから」など理由が必要で、「うれしいこと」は「我慢」や「苦労」がセットだという感覚のせいで、ただ自分を心地よくすることに居心地の悪さを感じるのです。
その感覚は言動にも。新しく買った服をほめられ、「仕事を言い訳に買っちゃって」と竹内さん。すると、思わぬ反応が返ってきました。「『言い訳』っていうより『キッカケ』じゃない?」。
その言葉に衝撃を受けた竹内さんは「うれしいことをする時に理由や弁解はいらない」と強く思うように。今でも「ご自愛」しようとすると「自分を甘やかしすぎなのでは」と不安になりますが、毎日機嫌よく健やかに過ごすために、自分を丸ごと愛する練習を続けています。
漫画には「同じすぎる」「すごくわかる」など共感ともに、「ほんと自分のために大事やと思う」といった声が寄せられていました。また、「体を大事にする」という使い方しかしてこなかった「ご自愛」を、ポジティブな使い方をしていて素敵だというコメントも。
漫画家・イラストレーターの竹内絢香さんは、自分の経験をもとに無理をしない生き方について描いた『がんばらなくても死なない』のほか、60年代イギリスのファッションの魅力をイラストと文、漫画で表現した『60s UK STYLE』などの書籍も販売中です。
作品提供:竹内絢香(@ayakatakeuchi56)さん
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