幻のGT-Rコンプリートカー「NISMO 400R」、デジタル資産「NFT」として販売(1/2 ページ)
NFTって、何だー?
東京オートサロンなどで希少車オークションを展開するBH AUCTIONが、テコテックと共同で希少性の高いコレクタブルカーの付加価値をデジタル資産「NFT」としてパッケージ化した「クルマのNFT商品」を開発。その第1弾として、伝説のR33型GT-Rコンプリートカー「NISMO 400R」をNFT化した「NISMO 400R-NFT」を販売します。
NFT(Non-Fungible Token:非代替性トークン)は、ブロックチェーン技術を用いて実現する、偽造できない、代替できないデジタルデータのことです。偽造できず、唯一無二のデータになり得ることから「資産価値」を持たせることができます。
例えば、これまでコピーが容易だった映像や写真集、イラストなどのデジタルデータに所有証明を付与して「正規所有者だけが見られる、利用できる、独占できる」を実現する、併せて海賊版対策をしたり、中古などの売買における著作者・権利者への対価供与の手段を実現できたりします。
デジタルデータだけでなく高額な美術品などの「物品」に対するNFT化も活発で、「所有権のシェア」のような手段も進んでいます。中古本や中古ゲームなどの二次流通もNFTの活用で大きく変わるかもしれないと言われます。
今回のNISMO 400R-NFTはそのクルマ版です。高額に取引される伝説のコンプリートカー・NISMO 400R(関連記事)を入手し、そのものの実車オーナーになるのは困難ですが、その中の「付加価値を体験/独占できる権利」を商品化したイメージです。同社らによるとクルマのNFT化は業界初としています。
NISMO 400R-NFTのオーナーには、NISMO 400Rの3Dデータと誕生までの特別ストーリーが見られるデジタルコンテンツを提供するほか、実車オーナーであるプロレーシングドライバー松田次生さん所有の実車に「同乗」できます。
(参考)NISMO 400R(画像:NISMO)。現行はデジタル写真集的、ファンコミュニティーの特典的程度の印象を受けるかもしれません。しかし、米国の通称25年ルールなどで中古車/ヘリテージカーの「所有者不明/行方不明/海外流出/価格が高騰し過ぎ」も課題とされます。クルマのNFTどうなっていくか、その先の進展に期待です
NISMO 400R-NFTは、2022年1月に先行予約販売を開始予定。同プラットフォームを用いて「実車のNFT化サービス」や「販売・顧客間売買代行サービス」なども順次展開して行く計画です。
(大泉勝彦)
関連記事
日産「GT-R」がデジタル資産「NFT」に 世界で1台だけの「GT-R NFT」がオークションに登場、約2440万円からスタート
売上の一部は慈善団体に寄付するそうです。昔はこんなガチなマシンが結構安く買えた メーカー直系のぶっ飛びコンプリートカー5選
みんな知ってる伝説のクルマから、知る人ぞ知るやりすぎマシンまで、「あの」5台を振り返ります。うぉぉ、い、1億円!? 幻の「赤いケンメリGT-R」出品 オートサロンの伝説車オークション、マジすごそう
なぜこんなに高いんだぁぁ。このほか、グループAの共石32GT-Rとか、やばい形の公道を走るF1とかも。東村アキコ、自身初となるNFTアートを販売 「アーティストの気分になっていろんな絵を描いてみようと」
9つの作品を20個限定で販売。「フェラーリの便座」も出品 ヤフオク!で激レア希少車オークション「第4回コレクションカーオークション」開催、8月30日から
真っ赤でド派手な「フェラーリの便座」! これかっけぇぇ!!
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.