高速道路を走る車の中に猫が！　危険な状況からレスキューされた猫、保護施設で新しい家族を待っている（1/2 ページ）

　米の非営利動物保護団体「Hope For Paws」が、高速道路で車の中に逃げ込んでしまった猫を保護する動画をYouTubeに投稿しました。「小さな子猫を救ってくれてありがとう」「子猫にすてきな家族が見つかることを祈っています」など500件を超えるコメント（3月2日時点）が寄せられています。

　午後11時ごろ、「Hope For Paws」にネリー・バラハスと言う人物から1本の電話が入りました。なんと、高速道路で猫を発見し慌てて車を止めたところ、猫が車の中に逃げ込んでしまったというのです。

　高速道路での救助は非常に危険で、万が一猫が飛び出してしまったときに事故に遭い、最悪の場合は、死に至ってしまいます。まずは高速道路から安全に出られるよう、警察に連絡しネリーさんの車を誘導してもらうことにしました。

　ネリーさんは、警察に誘導されながら猫が入ってしまった車で時速2マイル（時速3.22キロほど）で走り、安全に救助ができる高速道路の外を目指します。車を運転しているネリーさんも逃げ込んでしまった猫も不安で時間が長く感じたことでしょう。

　無事、高速道路を抜けて車を停めてボンネットを開けると、そこにはおびえている猫ちゃんの姿が……。救助用のヒモで引っ張り出し、どうにかキャリーに入れ保護が完了しました。

　後に、リジーと名付けられたこちらの猫ちゃんに大きなケガはありませんでした。検査をしたところマイクロチップは埋め込まれていないものの避妊手術の後があり、TNR（※）された野良猫の可能性が高いそうです。

　現在リジーは、猫救助団体「Cat Connection LA」で過ごしつつ、ずっとのおうちを募集しています。一刻も早くすてきな飼い主さんがリジーのもとに現れ、幸せな日々を過ごしてくれることを強く願います。

※TNR……Trap・Neuter・Return（トラップ・ニューター・リターン）を略した言葉で、捕獲器などで野良猫を捕獲（Trap）し、不妊・去勢手術（Neuter）を行い、元の場所に戻す（Return）こと