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展示は2台だけ、渋すぎるぞ「オートモビルカウンシル2022」のホンダブース かなりレアな「秘蔵モノ」も面白いオートモビルカウンシル2022(1/2 ページ)

「このイベントに来るということはこっち系が好きですよね?」という要素モリモリなのでした。

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 旧車・ヘリテージカーの祭典「オートモビルカウンシル 2022」が千葉県・幕張メッセで2022年4月15日に開幕しました。今回は渋~い「シビック50周年」をテーマにしたホンダブースの様子をお届けします。


「シビック50年の歴史」を伝えるオートモビルカウンシル2022のホンダブース

 ブースは一言「ひゃぁぁ。渋いのしか置いてねー」。展示する車両は「初代シビック」(1972年登場)と1970年代後半から80年代前半にかけてレースで活躍した通称「ヤマト シビック」の2台だけです。あ、一応、出し渋り……ではなく「かっこいいなー」の意味ですよ。

 シビックの歴史がテーマですから、新旧の対比として先日鈴鹿サーキットでFF車最速ラップタイムを更新した現行11代目(発売予定)の「シビック タイプR」(関連記事)なんかもあるのかなと思っていましたが、それは潔くスパーッと省略。タイプRは偽装柄ながら他の展示イベント(関連記事)で既に披露済みですし、今後もいろいろたくさん見る機会はあるでしょう。たぶん「このイベントに来る方は、そっちよりもこっち系が好きですよね?」ということなのです。

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 シビックは1972年に登場、2022年7月に誕生50周年を迎えます。ホンダの四輪車で最も長い歴史がある車種です。世界みんなが乗るようなベーシックカーを目指し「市民の」の意味から名付けられました。当時世界で最も厳しいと言われた排ガス規制「通称:マスキー法」を世界で初めてクリアした「CVCCエンジン」の快挙とともに歴史が始まりました。


1972年に登場した初代シビック

 ヤマト シビックは、クルマの研究開発に関わる本田技術研究所発の社内チーム「TEAM YAMATO」が富士グランチャンピオンレースの前座レースであるマイナーツーリングなどへの参戦を目的に、初代シビックをベースに作られたレースカーです。2代目シビックが製造を終える1984年まで活躍し、年間王座を2回獲得しました。TEAM YAMATOは現代もスーパー耐久レースなどに参戦し続けています。


初代シビックベースのレースカー「ヤマト シビック」

車重600キロの軽量ボディーに、カリッカリにチューニングした最大150馬力を7800rpmで発生する1.3リッターNAの直4OHCエンジンを搭載していた。この車体に150馬力ってやべーと思います……

トリコロールカラーに塗られたド派手なヘッドカバーがめっちゃいい

 車両とともに展示される写真やパネルも要チェックです。一見するとこの手の展示イベントブースにはよくあるスタイルですが、実は……旧来のシビック&シビック系派生車種のファンがグッと来るであろう要素を盛り込んでいます。

 展示写真には、ブースを担当したデザインチームのメンバーが国内外の倉庫、蔵庫を探し回ってやっとみつけたという、広報用アーカイブにも残っていなかった一般初公開となるお宝写真も何枚かあるようです。

 初代から最新11代目まで「シビックの歴史」を世代ずつにまとめたパネルは圧巻です。このパネルにあるイラストは開発を終えたら出番がなくなる「開発時のデザインスケッチ」。こちらもデザインチームの秘蔵モノを掘り出してきたそうです。

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シビック 初代~2代目の「開発前デザインスケッチ」

 「あれ、この世代から何だか米国西海岸のような雰囲気がほのかに香るようになったぞ」と感じるのは米国支社のデザインチームができたときに描かれたもの。「お、このあたりから手描きからCGになったぞ」という世代のもの。「何か見覚えがあるクルマだな。そうか、シビックではボツになったけれど、これがCR-Xになったのか。アコードエアロデッキっぽいのもあるな」……などというものまで。当時、開発時のこともよく知るデザイン担当/ブース説明員さんの話を聞くだけで楽しかった……!

 オートモビルカウンシル2022は千葉・幕張メッセで4月17日まで開催。2台のレジェンドシビック、ホンダの「シビック50周年特設サイト」とともに、シビックの渋い歴史を見に行ってみてはいかがでしょう。


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