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秀岳館高校サッカー部のコーチが殴る蹴る→部員が謝罪 ネットでは「大人が出てくるべきでは」と違和感の声

【15時50分追記】「あくまでも今回の動画は自分達サッカー部員の有志が考え行動した」ものの、学校や監督、コーチに迷惑をかけるとして削除しました。

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 熊本県八代市にある秀岳館高校でサッカー部のコーチが生徒に暴行したとみられる動画がネットで出回った件を受け、同部の部員たちが22日、Twitterに動画を投稿。“暴力は日常茶飯事”というネットの情報を否定し、騒ぎになっていることについて謝罪しました。


(秀岳館高校のWebサイトより)

 発端は、ネットで同部のコーチとみられる人が生徒を後ろから複数回蹴り、背中を激しく殴りつける動画が出回ったことでした。

 この件を受け、同部は22日、Webサイトで「関係者のみなさまへ」と題したコメントを発表。「このたびは世間をお騒がせしてしまっていることを深くお詫びいたします」と謝罪し、学校と連携して調査を進めていることを明らかにしました。メディアに対しては、「関係ない子どもたちがインタビューを撮られたりなどして、非常に不安を高めています。生徒たちに関しては、ぜひ温かい目で静観していただけるようよろしくお願いいたします」としています。

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 一方、騒動について同部のTwitterアカウントも22日に動画を投稿。部のキャプテンが実名で今回の騒動について謝罪し、「いま世間に広まっている動画には事実と異なる点がある」と説明。当事者だという部員が「コーチを馬鹿にするような発言をしたのが今回の原因です」と話したうえで、“暴力が日常茶飯事”だというネットでの話題を否定しました。

 動画を拡散した部員も名乗り出て、「感情的になり、SNSに投稿してしまいました」と説明。その結果、報道によって事実と異なる話が広まったことで、「たくさんの仲間たちが誹謗中傷にあっています」「たくさんの人に迷惑をかけてしまい申し訳ありませんでした」と謝罪しました。


秀岳館高校サッカー部の公式Twitterアカウントが22日、投稿した動画(顔にぼかしを入れています)

 この動画に対してネットでは、公式Twitterアカウントで部員たちが顔出しして謝罪している件に違和感を唱える声が殺到。「暴行を加えた加害者であるコーチや管理職など経営者側が出てくるのではなく、暴行を加えられた被害者側である生徒たちに謝罪させるって前代未聞」「本当に謝罪すべきは学生じゃなく、学生に暴行を加えた男性コーチ、学校側なのでは?」「理由はあったとは言え暴行してしまった本人やその管理すべき責任者といった大人でなく、サッカー部員の子供が謝罪動画をあげるという、かなり違和感のある状況になってるね」という声が集まっています。

【4月23日15時50分追記】

 同日午後2時47分、同Twitterアカウントは動画を削除したと発表。部員の有志が考え動画を撮影し投稿したが、「結果的に学校や監督、コーチに対して迷惑がかかる形になってしまい削除の運びとなりました」と説明しています。また、公式Instagram、Twitterはプロフィールに書いてある通り生徒で企画、運営を行っているそうです。

 

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