LDHとFANTASTICSに出会って人生変わったけど「ハイロー」未見だった初心者オタクが「HiGH&LOW THE WORST X」を見てみた話(2/3 ページ)
世界一役に立たないハイロー記事(微ネタバレ注意)。
あらすじ:映画はやっぱりケンカから始まる! けれど……(※微ネタバレ注意!)
「HiGH&LOW THE WORST X」は、男たちの熱い友情と闘いを描く「HiGH&LOW」シリーズと、高橋ヒロシ(※高は、はしごだかが正式表記)原作による不良漫画の金字塔「クローズ」「WORST」のクロスオーバー作品「HiGH&LOW THE WORST」の続編です。
いくつもの高校がテッペンを狙ってうごめく地区。今回は、赤い制服の瀬ノ門工業高校の天下井(三山凌輝さん)がテッペンを獲るために、同じ高校の須嵜(中本悠太さん)たちと一緒に、いくつかの学校と連合し、この地区最強の鬼邪高校とその仲間との闘いを繰り広げるというストーリーです。
確かに物語の最初から最後までケンカのシーンが多く、その華麗なアクションシーンに目を奪われますが、強く美しい……けれど、本当はさまざまなものを背負った人たちの人間ドラマも垣間見ることができます。
林は「ハイロー」にハマれたのか ※ネタバレ注意!
映画が始まってすぐ、自転車が積みあがり、グラフィティアートが書き殴られている校舎が映り(FANTASTICSという文字とPOWERという文字を見つけ、心の中で湧いた)、ケンカがぼっ発。もし、自分がこの高校の教師になったら、授業はできるんだろうか……いつ、どこで? と不安になりました。完全に教師目線からスタート。
その後、物語に引き込まれ、それぞれが抱えている思いに涙し、「みんな強いよ。誰も負けないで……」と、よく分からない感情が湧き上がり、どうしたらみんなが仲良くなれるんだろう(いや、テッペン獲りたいから!)と思いながら見ました。最後の方はそりゃもう泣きました。そして、物語が進むにつれて、どこの高校に入学しようかと考えるようになり、気が付くと、自分の視点は、教師目線から生徒目線に移っていました。
また挿入される音楽もかっこよく、自分も一緒に戦いに行くような気持ちになり、いい意味で煽られ、鼓舞されました。
出演者の全てが個性的で魅力がある、という有識者の話は本当にその通りで、中でも、小田島君(塩野瑛久さん)と轟君(前田公輝さん)の強さと色気とちょっとおちゃめなところに、ああ、みんながやられる理由はこれか……と少し分かった気がしました。
なんていうか、頭脳派で落ち着いているし、穏やかな空気感が本当にステキで。2人に共通の趣味があり、一緒にいると落ち着くという話や、2人が写ったセルフィーを見せてくれるところがかわいすぎた……。その2人だけの世界をずっと愛でていたい。だけど、そんなかわいい2人は、めっぽう強くてやさしくてかっこいい。2人のことを一気に好きになりました。
このように、魅力と魅力しか出てこない出演者の中、私にもさらに気になる人が3人できました。
まずはじめに、鳳仙学園のじんじんこと仁川英明君(小柳心さん)です。「橋の上(かな?)で、鬼邪高に加勢するときの一言で好き!」となりました。今回のお話の中ではメインキャラクターではないと思うのですが、鬼邪高の楓士雄に加勢するときのそのセリフの「間」に、照れ臭さが程よく醸し出されていて、人間味にあふれ、義理堅さも伝わって、かっこよかった。すごく派手だったり器用だったりするわけではないかもしれないけれど、一歩後ろに引きつつ、出るときは出て、守ってくれそう! ケンカするときにそこに子猫がいたら、サッと安全な場所に連れて行ってくれそう!
こんな風に、私にとっては妄想がはかどる、非常にキュンな一言だったのですが、共感してくださる方はいらっしゃるでしょうか。ぜひ橋の上の仁川君に注目してみてください。
次に、劇中、常に気になって仕方がなかった、丸刈り頭の沢村正次君(葵揚さん)。第一印象は「寡黙だけど強そう。どんな人かもっと知りたい」でした。ケンカが強いのか、優しい人なのか怖い人なのか……実は、沢村君がどんな人か、という印象や情報は自分の中に全く残っていません。でも、なんだか気になるんです。私の記憶の中では、劇中ではほぼ声も聞いてないかも……という感じなのですが、オーラというか存在感がすごい。多分、寡黙。で、多分、ケンカもめちゃくちゃ強いはず。どんな食べ物が好きで、どんなことでニッコリ笑ってくれるの? もっとあなたのことを知りたい!
そして、最後は、鳳仙の次の頭を張る? とうわさの徳山門司君(堀夏喜さん)。制服のデザインもあってか、とにかく涼やか。次世代を担う人なのできっと強い。でも、ケンカっ早いタイプではなく、相手を見て動きそう。冷静さを感じるあの視線は、きっとひれ伏したい願望を満たしてくれますし、この涼やかさで実は極悪だったらどうしよう(好き)。スンとした表情と凛とした佇まいが本当にステキで、何気ない「腹減った」の一言をいただければ、喜んでコンビニに走らせていただきたいと思っています。今後の活躍にも期待!
と、今回、3人の気になる人ができたのですが、見事に鳳仙偏りになってしまった……。どこの学校も強そうだけど、やっぱり気になる人がいる学校のことを知りたい! そんな訳で私が入学するとしたら、鳳仙学園を選びたいと思います。
ザワまで、もう間もなく!
ほぼ初めて見たアクション映画。確かに少し怖いと思うところもありましたが、目を閉じたり塞いだりすることなく最後まで見ることができました。ケンカのシーンはスピード感が爽快で、途中から「本当にこんなキックができるのだろうか。だとしたら強すぎるな」とみなさんの身体能力、そしてそれぞれのキャラにのめり込むことができるお芝居に感心。「THE WORST X」の続きはあるの? 今後が気になります。
そして! 有識者の方に見てみてと言われた前作「THE WORST」。なんと、私が気になる人たちが通う鳳仙学園と鬼邪高の話だと教えてもらいました。鳳仙学園のキャラクターのことがもっと分かる? 鬼邪高との関係は!? これは見ない訳にはいきません! 早速ネトフリとHuluどちらに入るか検討をはじめています。ザワ視聴まで、もう間もなく……!
気になる人ができ、深堀りしたくなるかも!
数あるハイロー作品の中で、「HiGH&LOW THE WORST X」を初めて見た正直な感想としては、映画に詳しくなくても、ケンカのシーンが苦手でも、登場人物の魅力とバトルシーンの爽快感と躍動感が気持ちよかったです。
過去作品も見ていれば、もっとそれぞれの関係も分かったでしょうし、違う見方や深い考察もできたと思います。でも、本作品で「ハイロー」を初めて見たとしても、アクションを楽しんだり、それぞれの人物のよさを感じたり、相関関係を追いたくなったりと、さまざまな角度から興味を持つことができる映画だと思いました。何より、有識者に教えてもらった通り、出演者のその全てが美しかったんですよ……。見た目だけでなく、その心意気とか友情とか強さとか。
「HiGH&LOW」(映画1作目)は、「THE WORST」の世界線とはまた違う、なんてお話も聞いているので、今回をきっかけに、深掘りしていきたいと思います。
この原稿を書きあげるまでは、前知識を入れないようにするため、逆に「HiGH&LOW」に関する全てを見ない、調べない、知識を入れない……と公式もSNSもチェックせず、何も分からないまま、ここまで書いてきました。
そんなわけで、この後は心置きなく、登場人物を調べたり、SNSを検索してみなさんの感想を読んだり、ネタバレありの記事を読んだりして、ハイローに関する知識を深めていきたいと思います! 何より、ザワを早く摂取せねば……。いや、もう一度映画を見るべきか……。
ねとらぼエンタでは、川村壱馬さんと三山凌輝さんへのインタビュー記事も公開していますので、こちらもぜひチェックしてくださいね!(関連記事:川村壱馬×三山凌輝 異なるグループのアーティストが協力して作品を作るためには「蚊帳の外にいる人をゼロにしたかった」 HiGH&LOW THE WORST Xインタビュー)
「HiGH&LOW THE WORST X(クロス)」
企画プロデュース:EXILE HIRO
総監督:二宮“NINO”大輔 監督:平沼紀久 アクション監督:鈴村正樹
原案・キャラクター設定:高橋ヒロシ(※「高」は、はしごだか) 脚本:増本庄一郎 渡辺啓 平沼紀久 音楽:中野雄太
企画制作:HI-AX 製作著作:『HiGH&LOW』製作委員会 配給:松竹
2022年9月9日(金)公開
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