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「身体を貸すことを惜しまないように」 池田エライザ、ドロンジョの“壮絶な生きざま”体現 初ボクサー役で肉体改造(2/2 ページ)

役とは異なる“目標を持たない”生き方も明かす「実は私、そんなに挑戦していない」

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現代人が抱える生きづらさを背負い「七音が100%絶望して、あがいていく」

――池田さんが考える同作の見どころを教えてください。

池田 やはり七音のボクシングシーンですね。物語はボクシングを経て進んでいくので。ワイヤを使わない、殴り合いという泥臭いアクションにはヒリヒリしていただけるんじゃないかなと。「なぜボクシングを始めたのか」といういきさつにも、ぜひ注目してほしいです。


義足になってもボクシングを続けた七音

 それから視聴者に楽しんでいただけると思うのは、1話ごとに七音が“ドロンジョ様”に進化していくこと。“正義の定義”も変わっていきます。ボクシングのアクションが更新されていくだけにとどまらない、いろんな成長があります。

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 絶望的な展開のようで、希望を感じていただける話になったと思います。4話以降、人生をどんどん切り開いていくかっこいい姿が見られるので、七音の壮絶な生い立ちが描かれた3話までは耐えて見ていただきたい(笑)。


七音の壮絶な人生が描かれる

――ダークでシリアスなストーリーの中に、絶望と、希望が両立しているのですね。

池田 七音は、人生でなかなか味わえない絶望からの立ち直りを体現してくれているんです。今の世の中で、露頭に迷ったり絶望を感じたりする人、でも感情を正直に出すことができず、見て見ぬ振りして生きるしかないと考える人も多いと思います。

 そんな人たちの思いを背負って、七音が100%絶望して、あがいていく。まさに私がイメージするダークヒーロー、いや、ダークヒロインの生き方です。


撮影について「1人でいるときは暗かったですけど、それ以外の時間は楽しくやっていましたよ。トンズラーとボヤッキーがふざけているので(笑)」

「何かを成したい思いは全くない」池田エライザの生き方

――強い気持ちで、義足になってもボクシングに挑み続けた七音ですが、池田さん自身はいかがでしょう。俳優のみならず、モデルや監督など幅広く挑戦していますが、どのような気持ちで立ち向かっていますか。

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池田 よく「いろんなことに挑戦しているね」と言われますが、実は私、そんなに挑戦していないんです。そんなに、立ち向かっていない。いただいたご依頼を研究して、誠心誠意、できる限りのことをやっているだけです。自己発信でやっていることはあまりないんです。

――依頼に対して「できるかな」と不安を抱えることは。

池田 不安を抱えたとしても、時間があれば勉強します。時間がなければ、「難しいです」とお伝えします。自分ができることで何かの役に立つことが仕事で、人の営みだと思っているので、「お役に立てそうだな」と思ったらお受けする。それだけです。だから「今後こんな活動をしていきたい!」という目標もない。常に、昔からないんです。

 ただ目標と関係なく勉強はします。気になることがあれば調べますね。例えば映画を見て「CGってどうやってできてるんだろう」と思うじゃないですか。そうしたら調べて、CGのソフトを入れてみて、どういう仕組みなのか突き詰めて勉強してみる。

 映画監督を務めたのも「自分が映画に出演するからには、映画について学ぼう」と思い、仕組みや役職を調べたり、「自分でどれくらいできるだろうか」と映像を撮ってみたりする中でお声がけいただいたからです。自分はこうなりたい、何かを成したい思いは全くないですね。

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――その時その時で突き詰めたことが、結果的に仕事につながったと。

 そうです。カメラは唯一自分からやってみたいと思いましたが、やはり目標はありません。ただ写真を撮ることが好きなだけ。でも、もしかしたらいつか何かのお役に立てるかもしれない。結局、自分が今精一杯やっていることがお仕事につながっていくのだと思っています


令和のドロンジョ、降臨

アニメでのドロンジョ (C)タツノコプロ

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