ニュース

マイケル・J・フォックス、34年間支えた妻への感謝で涙 病状進行もアカデミー賞獲得スピーチやりきり「奇跡だ」(1/2 ページ)

パーキンソン病隠した7年の苦悩告白。

advertisement

 カナダ出身で米国籍を持つ俳優/プロデューサーのマイケル・J・フォックスが、アカデミー賞の1つで映画業界の発展に貢献した人へ贈られるジーン・ハーショルト友愛賞を受賞しました。マイケルは受賞スピーチで、29歳で診断されたパーキンソン病と自身との歩みについて語りました。

マイケル・J・フォックスがジーン・ハーショルト友愛賞を受賞
家族への感謝やパーキンソン病との闘いについて(画像はYouTubeから)
マイケルの全スピーチ

 大ヒットシリーズ「バック・トゥ・ザ・フューチャー」3部作完結後の1991年、キャリア絶頂期でパーキンソン病と診断されたマイケルは、そのとき「あと10年で引退しなくてはいけない」と告げられたとのこと。そして「7年間、全てを否定し、理解しようとした」とし診断のことを一握りの人にしか話せなかったそうですが、幸い彼らはみんな秘密を守ってくれたといいます。

 その後、自身のキャリアが大ダメージを受けることを知りつつ公表することを決意。当時は米ドラマ「スピン・シティ」に出演していましたが、共演者やスタッフ、映画業界の仲間や世間からも「支援」や「すばらしい反応」を受けたと感謝を述べました。

advertisement
マイケル・J・フォックスがジーン・ハーショルト友愛賞を受賞
期間限定で全世界向けに販売されているBTTFグッズ“救命胴衣”ことダウンジャケット風ベスト(画像はマイケル・J・フォックスのInstagaramから)
“ドク”とオソロTシャツの2ショットも

 病気の公表後はパーキンソン病研究などの支援に乗り出し、2000年には「パーキンソン病研究のためのマイケル・J・フォックス財団」を設立。リサーチや資金集めなど日々精力的に活動し、より新しい治療法などの研究を進めており、マイケルは「科学はいつもお金より進んでいる」と研究を実用化させるためにはまず多額の投資が必要であることを強調。

 告知以来、症状は「悪くなるばかりだということはわかっていた」と述べたマイケルは、パーキンソン病のことを「奪い続けるギフト」と表現。「でも、それはギフトなんです」と口にし、パーキンソンコミュニティーに足を踏み入れてから、自身の活動を通して与えられたものの大きさをうかがわせました。

愛妻トレイシーと

 マイケルはスピーチ中、診断を受けたとき「ずっと一緒にいてくれるとはっきり言ってくれた」と結婚して34年になる妻で俳優のトレイシー・ポランへの感謝を示し、トレイシーも目を潤ませる瞬間がありました。途中、震える手がオスカー像に当たりそうになるといった病状の進行を感じさせるシーンも見られながら、無事スピーチを終えると「こんなに長い時間ここに立ってるなんて信じられない、奇跡だ」とジョークに。「もう歩くことも、これ(オスカー像)を運ぶこともできない」と手助けを求めてトレイシーを壇上に呼び、キスを交わしました。

       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. “きれいな少年”が大人になったら→「なんでそうなったw」姿に驚がく 「イケメンの無駄遣い」「どっちも好きです!笑」
  2. ママが反抗期の娘に作った“おふざけ弁当”がギミックてんこ盛りの怪作で爆笑 娘「教室全員が見に来た」
  3. 職場で21歳上の女性上司に“一目ぼれ”→猛アタックして交際&年齢差を乗り越え結婚 夫妻が波乱語る
  4. 不要になったペットボトルに種をまき、3カ月育てたら…… 驚きの成果に「すごっ!」「素晴らしいアイディア」
  5. 「悲しみに暮れてる」 サイゼリヤがメニュー改定→“定番商品”消滅にショック広がる 「大好きだったのに」
  6. 最初に軽く結ぶだけで…… 2000万再生された“マフラーの巻き方”に反響「これは使える」「素晴らしいアイデア」【海外】
  7. 伊勢丹で販売の高級バレンタインチョコに「カビによる汚染」発覚…… 回収・返金へ
  8. 咳き込んでいたら、愛犬が寄ってきて…… ぽとりと置いたぬいぐるみに「なんて優しい子」と大反響 1年後の現在、飼い主に話を聞いた
  9. そうはならんやろ! あどけない女の子が約45年後には…… “とんでもないギャップ”に爆笑 「立派に育ってw」
  10. 父は時任三郎、母は元モデルの“33歳俳優”が「ダンディー」と話題 海外生まれで大卒後に俳優として活躍中