大のアニメ好きが選ぶ“もっと評価されるべき2022年アニメ”ランキングTOP20！　「かわいい」から「萌えて燃える」まで2022年も超充実（3/3 ページ）

2021年配信作品が14位に

順位	作品名
20位	後宮の烏
19位	アオアシ
18位	シャドウバースF
17位	恋愛フロップス
16位	CUE!
15位	リーマンズクラブ
14位	平家物語
13位	錆喰いビスコ
12位	薔薇王の葬列
11位	連盟空軍航空魔法音楽隊ルミナスウィッチーズ

　20～11位に目を移すと、2021年秋にFODで先行配信されていた「平家物語」が14位に異例のランクイン。同作は平安末期に生きる琵琶法師の少女を主人公に平家一門の栄枯盛衰を描いた作品です。2022年1月から地上波放送や他サービスで配信されたことで、注目が集まったのでしょう。

　秋アニメからは「後宮の烏」や「恋愛フロップス」がTOP20入りしました。「ただのちょっとえっちなハーレムアニメ枠」だと思われた後者でしたが、集計期間中に放送された第8話での急転直下の展開で「ヤベーのがきた」と感じた人が多かったようです。

　11位の「連盟空軍航空魔法音楽隊ルミナスウィッチーズ」は、「ストライクウィッチーズ」をはじめとする「ワールドウィッチーズ」シリーズの新作。歌や音楽で人々に安らぎと癒やしをもたらす航空団・ルミナスウィッチーズの活躍を描く内容でした。TOP10に入った「Extreme Hearts」「神クズ☆アイドル」「シャインポスト」と並ぶ夏クールにおける歌ものの一角で、同ジャンルの充実が伺える結果となりました。

映画部門：青春ストーリーに人気集中

順位	作品名
5位	ブルーサーマル
4位	劇場版IDOL舞SHOW
3位	夏へのトンネル、さよならの出口
2位	犬王
1位	映画 バクテン!!

　2022年の「もっと評価されるべき」映画のランキングは上記の結果となりました。2位の「犬王」は「最高のスーパーロックムービー」という評もあったミュージカルアニメーション。

　「途中、何を見させられてるのか分からなくなるサイケデリック具合」といった戸惑いと併せて「しばらく歌が頭にこびりついて離れなかった」「間違いなく今年一番心が揺さぶられた」とその衝撃ぶりを伺わせるコメントが集まりました。ただし集計期間中にアメリカの映画賞・第80回ゴールデン・グローブ賞におけるアニメ映画賞部門の候補となっており、着実に評価されていると言ってもいいかもしれません。

　1位の「映画 バクテン!!」は高校の男子新体操部を扱った作品。「2021年に放送されたオリジナルアニメの続編ということでやや人を選ぶかもしれませんが……」という心配の声もありましたが「説得力の強い青春ドラマと、そのピークを飾る圧巻の新体操シーン」という2点に称賛が集中していました。

　他にも2021年にフランスでアニメ化され、日本では2022年夏に公開された「神々の山嶺」や2本の作中アニメがある実写映画「ハケンアニメ！」などにも票が集まり、“日本の映画館で見られるアニメ”という概念の広がりを感じられました。

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　ここまで紹介してきたのは、放送／配信作品では102本、劇場公開作品では40作品が票を投じられた中から大のアニメ好きによって厳選されたもの。そのため「確かに傑作だった、もう一度見直したい」と感じた作品や初めて知った作品もあったはずです。これを参考に年末年始で2022年アニメを振り返り、そして来る2023年アニメを迎えていただければ幸いです。

（はるのおと）