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大のアニメ好きが選ぶ“もっと評価されるべき2021年アニメ”ランキングTOP20! 『バック・アロウ』『ゲキドル』ら快作を抑えた1位は?(1/3 ページ)

映画部門には意外な作品もランクイン。

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 2021年も間もなく終わり。2020年に引き続き新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響が色濃い1年でしたが、それでも200作品以上の新作アニメが放送&配信され、100前後の作品が劇場公開されました。そこには『PUI PUI モルカー』『オッドタクシー』など大きな話題を呼んだ作品もあれば、知名度こそ劣るもののそれらに劣らぬ魅力を持つ作品も存在します。

 本稿では、多数のアニメ作品から世評以上の名作を探るため、アニメを週25本以上視聴し続ける“アニメ好き”70人以上を対象に「2021年に放送&配信された中でもっと評価されるべきアニメは?」というアンケートを実施。5作品まで挙げてもらいランキングを作成しました。これまで6年にわたって実施してきた当ランキングで初の同票1位に。その2作とは? まずはTOP3を紹介します。

3位:ゲキドル(1〜3月放送)

『ゲキドル』PV (C)ゲキドル製作委員会

 同作は“世界同時都市消失”と呼ばれる災害から復興する世界で、3Dホログラムを使った演劇のステージに立つことを目指す少女たちのお話。制作や収録は数年前に行われていたそうですが、2021年に舞台版と同時にアニメも展開されました。

 2021年のアイドルを扱ったアニメでは最上位となった『ゲキドル』ですが、「今年一番の“ただのアイドルアニメではない”アイドルアニメだった」「ここ10年で一番とがったアイドルアニメ」など称賛の声が多数。演劇とアイドルという設定に百合やSF、サスペンスなどの要素が絡み、百戦錬磨のアニメファンたちすら「どこにいくか全く予想できない」と評する、先の読めなさ過ぎる展開が好まれたようです。

 放送局に地上波はなくAT-XとBSフジだけでしたが、「地上波放送があったら間違いなくもっと話題になっていたはず」と嘆く声もありました。

1位:装甲娘戦機(1〜3月放送)

テレビアニメ『装甲娘戦機』本PV (C)2020 EXNOA LLC/LEVEL-5/装甲娘戦機製作委員会

 2010年代前半にゲームやアニメ、プラモデルなどで展開された『ダンボール戦機』シリーズ。同シリーズに登場する小型ロボット・LBXをモチーフにした戦術兵器をまとって戦う少女“装甲娘”を扱った同作では、人類と金属生命体が戦う異世界に転移した少女・リコが先輩装甲娘たちとともに旅をします。

 『装甲娘戦機』のイントロダクションには「命がけの修学旅行」というフレーズもありましたが、楽しい修学旅行と厳しい戦いを並行して描くバランス感覚が評価の対象に。基本的には女子高生たちによる間の抜けたギャグも多いにぎやかなロードムービーながら、戦場の日常や友人との距離感といった要素も丁寧に挟み込まれ、切ないオチを演出しています。

 また『Vivy -Fluorite Eye's Song-』のヴィヴィや『アイの歌声を聴かせて』のシオン、『おそ松さん』第3期のシャケとウメなど多くのAIキャラクターが活躍した2021年でも、同作で主人公たちが使用する装甲車の制御AI・ネイトを「あんな展開があるとは」「最終盤のさりげない演出が泣ける」といったコメントと併せてベストAIとする声も複数ありました。

1位:BLUE REFLECTION RAY/澪(4月〜9月放送)

『BLUE REFLECTION RAY/澪』第2クールPV (C)コーエーテクモゲームス/AASA

 『BLUE REFLECTION RAY/澪』は、2017年3月に発売されたPS4/PS Vita/Steam用ゲーム『BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣』を原作にしたオリジナルアニメ。主人公の平原陽桜莉をはじめとする女子高生たちが、それぞれの“想い”を力に変えて変身し戦うバトルアニメです。

 同作で特に評価されたのは、人の想いや他人とのつながりに真摯(しんし)に向き合った物語性。貧困や虐待など現実の社会問題もにおわせながら、苦悩を抱えた少女たちの関係をメインにしたエピソードを2クールたっぷり展開し続けました。

 一方で、序盤から終盤まで変わらぬマイペースなマゾっぷりで存在感を見せ続けた2021年を代表する名悪役“マゾっ子ウタちゃん”こと駒川詩を始め、突然修羅場となるコンビニ、ぬか漬けやフライパンなどアクの強い要素も多数。残念ながらBlu-rayの発売は中止となりましたが、視聴者の記憶に強烈に残るアニメでした。

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