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與儀ケイラ、85キロから35キロ減量体験は「成功できることの証明」 14歳でNMB48卒業した元アイドルが踏み出すハリウッドへの一歩私の人生が動いた瞬間(2/2 ページ)

ダイエット方法からモチベーションまで聞きました。

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1年の留学生活で85キロに大増量 それでも「全然気付かなかった」事情

―― 仰天チェンジでは、毎度おなじみのとんでもない食生活が紹介されていましたが、ガチであれだけ食べてたんでしょうか?

與儀 誇張はされていましたが、おおよそ正しいです。留学先のご飯が合わず、代わりに甘いものを食べまくっていました。栄養バランスが悪いから肌も荒れて美容も無関心。ABCも全部覚えていない状態で単語帳だけ持って、しかも日本人がいないステイ先だったから本当に孤独だったんです。英語が分からずホストファミリーに会うのが嫌でずっと部屋にこもってお菓子をバクバクと……悪循環でした。

―― 見た目もだんだん変わっていくかと思うのですが、当時思ったことは覚えています?

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與儀 全然気が付かなかった。テレビで紹介された自撮り写真とか、今なら自分でも「めっちゃデブだな」と思うんですけど、周囲も大きい方ばかりでホストファミリーもビッグサイズだったから自分が細く見えていた? 服装も海外の方は大胆だから気にしないし、体形も気にしないから完全になじんでいました。アイドルではなくなって、誰にも見られていないと解放的になっていたからすごいことになってしまった。


留学中の與儀さん(本人提供)

―― “太った”というとネガティブになりがちかと思うのですが、お話を聞いてると全然そういう感じがしませんね。

與儀 確かにネガティブにはならなかったです。気付いていなかったのに加えて、ずっと留学先で一緒だった同級生の女の子も一緒に太り始めていたから楽観的で、「ダイエットは明日から、明日から~!」と途中でジムに入会しても全然続かずにすぐ退会して終わりました。

―― そしてMAX85キロに。痩せようと思ったきっかけは?

與儀 メンタルを病んで……という感じではなく、スイッチが入ったのは帰国後に母とショッピングへ行ったとき。「今までの服が入らへん」という危機感もなく、「新しい服がほしい」とウキウキしながらいつものお店へ行ったら試着室で脱げなくなっちゃって、そこでようやく「ヤバい」と自覚しました。あと当時は小学校3年生だっためいっ子の「手が大きくなったね」という言葉が不意打ちでグサッと刺さった。子どもにも分かるのかと超ショックでした。

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35キロ痩せた方法 「食べずに痩せる」から「知識が大切」へ


與儀ケイラさん

―― 具体的にどう痩せたか教えてください。番組では運動して食生活を改善したと紹介されていましたね。

與儀 運動は主にスイミングです。全身痩せるし、女性の場合は胸が落ちにくい。あとはよく歩くようにしていました。実は母の勧めでパーソナルトレーニングジムにも入会したのですが、筋肉をつける以前に脂肪が……。トレーナーさんにも食事しか見てもらうことがなくてさほど役に立ちませんでした。

 食事は基本的に、夜は炭成化物を控えて早めの時間に。番組では18時以降食べないと紹介されていましたが、難しいときでも20時までには済ませていました。おなかがすくから朝ごはんを楽しみに早寝して、その分お昼にはお米や炭成化物を取るように。玄米や置き換え食品を使いながら、パンや小麦は禁止。くじけそうになったらK-POPアイドルの動画を見てモチベーションを維持していました。

 でも本当にずっと節制した生活を続けるとストレスがたまってしまうので、友人との外食を週に一度のご褒美にしました。じゃないと続かないから。ダイエットにはストレスをためるのが一番良くない。週一のリフレッシュがあったから頑張れたと感じています。

―― ご友人は応援してくれたり、変わっていく姿を喜んでくれたりしましたか?

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與儀 友人の存在はとても大きかったです。帰国時、空港まで迎えに来てくれた親友には最初びっくりされたんですけど、同時にめっちゃ爆笑されたんですよ。記念にプリクラを撮らされて。プリクラだから細く見えるんですけど。ダイエットをスタートしてからは徐々に徐々に痩せていく私を「頑張ってるやん!」と喜んでくれて自信になりました。

―― 今はスラッとしたスタイルを維持されていますが、どんなことをしているんですか?

與儀 私、すごく太りやすいんです。クオーターだからか油断するとすぐ太っちゃう。だから外食でもお昼ならサラダ、夜でもお鍋とか焼き鳥とかヘルシーなメニューを選んでいます。韓国料理が好きなんですけど味が濃いし太るから封印。外食をしない日は自炊するようになりました。

 運動は、よく歩くのは今でも続けていて、プラスして週一でパーソナルトレーニングに通っています。家でも思い出したら2分くらい筋トレ。「私、偉い!」って自分を褒めながら、音楽をバンバンかけて気分を上げています。

 昔のダイエット方法とは全然違います。アイドルをしていたときは、食べなければ痩せると信じて貧血になったこともある。ガムのカロリーすら気にしていました。今は食事の質を変えて痩せようと考えるようになりました。お魚、鶏肉とタンパク質をメインにして、プロテインを毎朝飲む。お肌の調子も良くなるし、髪の質や爪にも影響してくれていいことずくめ。食事の内容や時間、摂る順番まで意識する。大切なのは知識です。

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―― お酒や甘いものは?

與儀 お酒は普段から飲みません。すごくむくむし付き合い程度。ガリチューハイ、トマトハイ、この前見つけた黒酢サワーが好きです。聞こえだけは身体に良さそうなお酒が好み(笑)。

 甘いものも昔と比べて全然食べなくなりました。甘党でご飯より甘いもの、お菓子よりスイーツ、特にコンビニスイーツが大好きでバクバク食べていたのですが今はむしろ苦手。たまに甘いものがほしいときは和菓子を選びます。かりんとう饅頭が好きです。

―― ダイエットの影響か、味覚がどんどんヘルシーになってる気がします。

與儀 そうなんです。すごく変わりました。太っていた時期は小麦系が大好きで、パンとかパスタとかばかり選んでいたんですけど、今はお米のようにちゃんとエネルギーになるものの方がいい。あとはうどん派からそば派になりました。大阪はうどんがおいしいけれど、東京にはおいしいおそば屋さんが多い。「おそば食べたい」なんて自分の口から出る日がくるとは。

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―― いい変化ですね。50キロまで痩せた減量成功体験で、意思なのか、運動、食生活だったのか、もしくはさっきお話ししていたご友人の存在か、與儀さんが考える一番の勝因は何だったと思いますか?

與儀 私の場合は“人”です。友達、親がいたから厳しい節制も運動も頑張れた。一緒にご飯を食べるときも「ダイエット中だからこっちにしよう」と協力してくれる。「一緒にダイエットするわ」という言葉も心強かった。誘惑に弱い私にとって、周囲の助けがモチベーションにつながりました。

―― 痩せたいとダイエットに取り組む方へアドバイスするなら?

與儀 続けることが大事。でもそれが一番難しい。何事にもいえることですが、自分に合ったやり方を見つけてこれなら頑張れるという方法を続けることが一番の近道だと思います。どんなに効果的でも「これを3カ月続けるのは無理」な計画は立てない方がいい。努力した先にはいいことしかありません。太っていたときは写真に撮られるのもすごく嫌だったけれど周囲の目も変わるし、鏡を見るのも楽しくなる。ただ痩せるというより、自分がなりたい自分像を見極めて、そこへ向けてダイエットした方が自信につながるんじゃないかな。

―― 太っていた時期と今の自分、見た目や体重はもちろんですが最大の違いは何だと思いますか?

與儀 最大の違いですか? うーん、なんだろうな……。自信がつきましたね。

―― メンタルも変化した?

與儀 メンタルも変わりました。顔も明るくなったし、考え方も前向きになった。もともとネガティブなタイプではないんですけど、太っていた時期は「もういいや」って投げ出していた美容にも興味がわいて意識が変わってくる。メンタルも強くなりました。

―― 今日、お話を聞いてると前向きで明るい姿がとても印象的でした。

與儀 本当ですか? うちの母は私よりポジティブで、なおかつ関西人なので強いんです。パワーがすごくて。何を相談してもポジティブな答えしか返ってこないのでありがたい。こんなに大きな反響をいただけるなんて思わず「ちょっとフォロワー増えるかな」程度に期待していたことが、高校の友達やNMBのメンバーからも連絡をもらったり、ニュースに取り上げていただいたりと、母が背中を押してくれたことで新たな自信につながりました。この先も「あのとき頑張ったから」と思い出して頑張れると思います。


ネガティブな言葉がほとんど出てこないインタビューでした

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