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「許可なく牧場に入らないで」ベビーラッシュの競走馬生産者から注意喚起 前日には近隣牧場で侵入の痕跡も 「流産に繋がる恐れ」「絶対にやめて」強く呼びかけ(1/2 ページ)

この時期はベビーラッシュで現場は大変です。

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 多くの名馬が引退生活を送っている牧場「Yogiboヴェルサイユリゾートファーム」が、Twitterで許可なく牧場に立ち入る行為はやめるように呼びかけています。

 ヴェルサイユリゾートファームは引退した競走馬たちが暮らしている牧場の1つ。「アドマイヤジャパン」や「タニノギムレット」のほか、つい先日は障害で活躍した名馬「オジュウチョウサン」が仲間入りして大きな注目を集めました。

 そんなヴェルサイユリゾートファームが、突如Twitterで「許可なく牧場内へ立入る行為は絶対にやめてください」と注意喚起を行いました。

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 このお願いは牧場関係者などで構成される近隣の振興会としての物で、前日に近隣の他牧場の放牧地で無断侵入の痕跡が見つかったことを受けて発せられたものと見られます。

 競走馬を生産している牧場では、早いところでは1月から子馬が生まれ始め、2月、3月となればベビーラッシュを迎えます。出産は母子ともに生死がかかった一大事。母馬だけでなく、現場で働く人にとっても、1年で最もピリつく時期です。

 ヴェルサイユリゾートファームも「細菌の持ち込みやストレス等が原因で流産に繋がる恐れがあります。1頭でも起きてしまうと、その牧場内の全頭に広がる可能性もございます」とコメントを添えているほか、前日には「牧場は無断で立ち入って良い場所ではありません。その行為は不法侵入です」と強い表現で呼びかけています。

生産牧場は観光地ではない


注意喚起を行ったYogiboヴェルサイユリゾートファーム(画像は公式サイトより)

 牧場見学や乗馬体験などを受け付けているのは、観光地として整備された牧場で、競走馬の生産・育成を手掛ける牧場は、基本的に立ち入り禁止となっています。業界関係者ですら簡単に立ち入れないような厳重警戒の牧場もあるほどで、そもそも不用意に近づいて良い場所ではありません。

 引退馬が余生を送っているヴェルサイユリゾートファームでは、一定の条件付きで見学を受け付けていますが、カフェの併設や駐車場の整備など、見学者を受け入れられるだけの基盤を整えた上でのこと。見学可能な牧場は全体のごく一部です。

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 また、「セイウンスカイ」「ニシノフラワー」などで知られる西山牧場では「関係者以外の牧場訪問はNG」と一般人の訪問は断っていますが、「入り口前にある墓碑をお参りしたい人は、事前に連絡を取って許可を得てからであればOK」としており、一部の牧場では部分的に一般人の訪問を受け付けているところもあります。

 希望者は事前に可否確認を取ることを必須としており、いつでも好きなときに訪れられるわけではありません。見学の申込みについては、案内所を利用するのが良いでしょう。

 名馬たちの姿を見たい、若馬・子馬の姿を見たい。そういった気持ちは同好の者であれば痛いほど理解できます。そういった欲求が強い人には、TwitterやYouTubeなどで各牧場の投稿を追うことをおすすめしておきます。

 最近はさまざまな牧場がSNSやブログを活用しており、生まれたばかりの子馬の写真を近況つきで報せてくれるほか、出産を迎える母馬の見守りライブ配信を行うなど、多様な方法で情報発信をしています。

春山優花里

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