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『チャーリーとチョコレート工場』の表現が“現代向け”に修正 「男たち」は「人々」に、「太った」は「巨大な」に…… 作家らは反発(1/2 ページ)

対象はさまざまな著作に及び、原文には何百もの変更・加筆が加えられているとのこと。

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 『チャーリーとチョコレート工場』『マチルダは小さな大天才』などで知られるイギリスの作家ロアルド・ダールさんの複数の著作について、「太った(fat)」「醜い(ugly)」などの表現に変更が加えられたと海外メディアが報じました。作家らは修正に反対する声を上げています。

英国出版社が「小さい男」を「小さい人間」にするなど小説の表現を“現代向け”に変更し反発受ける 『チャーリーとチョコレート工場』などを生んだ有名作家の作品 多くの表現が変更(画像はAmazon.co.jpより)

 変更は、児童書を扱う出版社「パフィン・ブックス」とロアルドさんの遺族が運営する「ザ・ロアルド・ダール・ストーリー・カンパニー」によるもの。例えば『チャーリーとチョコレート工場』に登場するウンパルンパは「small men(小さな男たち)」→「small people(小さな人々)」に。少年オーガスタクス・グループを形容する言葉は「太った(fat)」→「巨大な(enormous)」に書き直されています。対象はさまざまな著作に及び、原文には何百もの変更・加筆が加えられているとのこと。

 米国ペンクラブ代表のスザンヌ・ノッセルさんは「文学作品を特定の感性に適合させることは危険な新兵器になり得る」とツイート。『悪魔の詩』などで知られる作家のサルマン・ラシュディさんも「不条理な検閲だ」と反対を表明しました。

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 ザ・ロアルド・ダール・ストーリー・カンパニーは英ガーディアン紙に対し「何年も前に書かれた本を新たに出版する場合、表紙やページレイアウトなどの細部を更新すると同時に、使用されている言葉を見直すことは珍しいことではありません。私たちは、ストーリーやキャラクター、原作の持つ不遜な態度や鋭さを維持することを基本方針としています。どんな変更も小さく、慎重に検討しました」と説明しています。

ロアルド・ダールさんの複数著作が対象に(画像はAmazon.co.jpより)
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