映画館に独りで貸切状態→「貸切王バッジ」がもらえた! 京都の劇場が贈る「ちょっとしたラッキー」が話題 始めた理由を聞いてみた(1/2 ページ)
出町桝形商店街の映画館、出町座に話を聞きました。
映画鑑賞に行ったら客は自分だけで、まるで貸切状態。するとスタッフから「貸切王バッジ」が手渡された――。京都市上京区の映画館、「出町座」の試みが話題です。
「貸切王」に輝いたのは、あるTwitterユーザー。客席に1人でいたところ、「ただ今貸切りになった場合、バッジを差し上げています」と、貸切王のバッジを渡されたそうです。
バッジはゆるいタッチの王冠イラストと、キラキラの加工が入っていて、レア感抜群なこともあり、「これは欲しい」と話題に。「バッジ欲しさに人が集まって、貸切王が現れなくなるといいですね」「映画館としては贈呈する機会がないほうがいいでしょうけど、ユニークな試み」「プレステのトロフィー獲得みたい」など、さまざまな反応を呼びました。
「1年ほど前にパッと思いついた」
このちょっとうれしい試みはどのように始まったのか、ねとらぼ編集部は出町座に詳細を聞きました。
――貸切王バッジは、いつからどのような経緯で導入されたのでしょうか。
出町座:町で見かけるとうれしい、ヤサカタクシーさんの「四つ葉のクローバー号」(※)のような、「ちょっとしたラッキー」を出町座でも出現させられればと思い、1年ほど前にパッと思いつきました。スタッフ同士でネタ出ししつつ、最終的に現在の形に落ち着いた感じです。
※同社のシンボルは三つ葉のクローバーだが、四つ葉仕様の車両が4台だけ運行している
ただ、劇場としてマストな業務とはしておらず、お客さんにとってもスタッフにとっても負担にならないレベルの「遊び」の範囲でやっています。バッジがなくなって追加発注している間に貸切状態が発生するときもありますし、ぶっちゃけお渡しそびれることもあります。必ずお渡しするということではありません。貸切だと思っていたらギリギリでもう1人いらっしゃることもあり、タイミングが意外と難しいのです。
――劇場の制度というわけではないんですね。
出町座:はい。だから一切告知などしていませんし、これからもしません。「この前、自分も1人だったのに、バッジもらえてないんだけど?」みたいな話になると、これをやる意味もなくなってしまうので……すみません。お客さんが少ないとどうしてもへこみがちですが、こちらも渡すときは結構ドキドキして、岡村(靖幸)ちゃんの「あの娘ぼくがロングシュート決めたらどんな顔するだろう」(※)みたいにテンション上がるので、現場のささやかな楽しみにはなっていると思います。
※1990年に発表されたシンガーソングライターの岡村靖幸さんの楽曲で、岡村さんの代表曲の1つ
――バッジは月に何個くらい出ていますか。
出町座:ノーコメントです。お察しください。
――もしご存じでしたら、お客さんの反応を教えてください。
出町座:想像するのも楽しいので、反応は特に聞いていません。たまに、バッグにこのバッジを付けてらっしゃるお客さんがいたときは、ひそかにニヤついてます。
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三度見くらいしてしまいそう。
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