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強力な磁石を使った玩具「マグネットセット」など販売規制 子どもの誤飲事故防止で ホビー用ネオジム磁石は対象外(1/2 ページ)

事故が11件起きていました。

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 経済産業省は、子どもの誤飲事故を防止するため、マグネットセットと水で膨らむボールについて、技術基準に適合しない製品の販売を規制すると発表しました。法律改正については5月16日に閣議決定されており、2024年6月19日に施行されます。

マグネットセット、水で膨らむボールの販売が規制されます(経済産業省サイトより)

 マグネットセットとは、強力な磁力を利用して、複数個をつないで平面的、立体的にいろいろな形を作って遊ぶおもちゃのことです。小さいものでは3ミリや5ミリの球が、数十個から数百個以上を1セットとして子ども向けに販売されています

マグネットセットと水で膨らむボール(経済産業省サイトより)

 マグネットセットの磁石を複数個誤飲すると、消化管を挟んで磁石が引き合い、消化管に穴が開くおそれがあります。経済産業省によれば、開腹手術が必要となった子どもの事故が、2017年から2022年までに11件発生しています。

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 また、水で膨らむボールについては、乳幼児が誤飲したために腸内で大きく膨らみ開腹手術が必要となった事故が2021年に4件発生しています。

 どちらの製品も、仮に事故が発生した場合の被害が重大であることから規制の対象となりました。具体的な基準は、乳幼児が飲み込みうる大きさか、仮に誤飲した場合でも体外に自然排出される水準かを考慮して決定される予定です。

 経産省は、既にマグネットセットや水で膨らむボールを購入している場合は、乳幼児に触らせないよう十分に注意するよう呼びかけています。また、万が一、誤飲が疑われる場合は、すぐに医療機関を受診する必要があるということです。

 この発表を受け、模型用品メーカーのハイキューパーツは、同社が販売しているネオジム磁石製品を2024年8月10日より出荷停止すると公表しました。しかし、のちに規制の対象とならないことが判明。ネット上では安堵の声が広がっています。

 経産省は「DIYの材料や模型等に使用されるホビー材料として販売されるネオジム磁石」について「今般の規制の対象外」とする見解を示しています。

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高橋ホイコ

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