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「カメ止め!」監督のバズった新作、カンヌのTikTok短編グランプリを受賞 7万作以上の頂点に“ブラボー”

「カメラを止めるな!」もフランスでリメイクされた上田監督。

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 話題作「カメラを止めるな!」(2017年)で有名な上田慎一郎監督のショートフィルム「レンタル部下」が、第76回カンヌ国際映画祭の「#TikTokShortFilm コンペティション」でグランプリを受賞。このコンペティションは、TikTokと同映画祭がパートナー提携を結び、2022年から始めたもので、今回が第2回となります。


おめでとうございます!(画像は上田慎一郎監督のInstagramから)

 TikTok FranceはTwitterで、「みなさんにはすばらしい才能があり、たくさんの方が“#TikTokShortFilm コンペティション”へ参加しそのことを示してくれました」と前置きし、まず最優秀監督賞を受賞したフランスのエステバン・ヴィアルによる「La pote qui se prend pour une psy」、最優秀脚本賞を受賞したポルトガルのルーカス・ドゥトラによる「(Nós) na Cabeça」を紹介。

 次いで気になるグランプリ発表へとさしかかり、「日本の上田慎一郎さんによるショートフィルム『レンタル部下(Rental Subordinate)』です、ブラボー」と栄誉に輝いた上田監督とその作品をたたえました。

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上田監督が喜びをコメント

 上田監督は音楽監督を務めた鈴木伸宏さんとの受賞時ショットをTwitterに投稿し、「カンヌ国際映画祭TikTokショートフィルムコンペにて監督作『レンタル部下』がグランプリを頂きました! 世界80ヵ国から7万作以上の応募があったそうです。世界で戦える自信をまたひとつ頂きました。日本映画をもっと世界へ」と喜びを伝えました。

 また、出演した俳優の吉岡眞子さんも引用リツイートで「私が出演させていただいている『#レンタル部下』が#カンヌ国際映画祭 TikTokショートフィルムコンペにてグランプリを頂きました(光の絵文字)驚きと嬉しさで未だに言葉が見つかりません たくさんの方に作品を楽しんでいただけて嬉しいです 日本映画を世界へ!!!」と綴っています。


撮影現場でのオフショット(画像は吉岡眞子さんのInstagramから)

 上田監督は2017年に発表した映画「カメラを止めるな!」でブレイク。同作は国内だけでなくフランスでも評価を受け、「アーティスト」(2011年)でアカデミー賞を受賞したミシェル・アザナヴィシウス監督の手により、「猫が行方不明」(1996年)や「スパニッシュ・アパートメント」(2002年)などで知られる仏俳優ロマン・デュリス主演でリメイクされました。


話題作「カメラを止めるな!」はフランスでロマン・デュリス主演でリメイク(画像はロマン・デュリスのInstagramから)

 2023年3月には「レンタル部下」をTikTokで公開。仕事上の“部下”をレンタルできるサービスを利用した男女の悲喜劇を描いた同作は、記事執筆時点で73万再生と2万7000のいいねを獲得し、「世にも奇妙な物語ぽい」「最初とは全く違う気分で見終わった…すごい考えさせられる」「素敵なラストでした」と、2分半ほどで苦みと温かさに満ちた物語をまとめた手腕に称賛が寄せられました。

 「#TikTokShortFilm コンペティション」では、2022年にも映像クリエイターの本木真武太さんによる「木って切っていいの?」がスロベニアのマティ・リマニッチの作品とグランプリを同時受賞。日本人クリエイターによる作品が2年連続で栄誉に輝くこととなりました。

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第1回グランプリに輝いた本木真武太さんの「木って切っていいの?」

 なお、カンヌ国際映画祭のディレクターであるティエリー・フレモーはインタビューで、TikTokとのパートナーシップや「#TikTokShortFilm コンペティション」について、「若い人や国際的な認知度を高める」目的があるとコメント。

 そして「私たちはTikTokが政府機関のレベルにおいて多くの疑問を投げかけられていることも知っています。しかし結果ということで言えば、同社と築いた人間関係と同様に、とても満足できるものです」と述べ、TikTokとカンヌ国際映画祭はパートナーシップをどのように進めていくかにとても気を配っているとしています。

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