「最初は想像がつきませんでした」 花江夏樹&桜田ひよりが映画「雄獅少年/ライオン少年」の映像美に魅了されるまで:インタビュー(2/3 ページ)
5月26日から全国公開されます。
男女それぞれの“チュン”を演じたふたり
―― ストーリーやキャラクターについてもお聞かせください。おふたりが演じるのは名前が同じ「チュン」という主人公とヒロインですが、どのような印象を抱きましたか?
花江 映像チェックよりも先に台本をいただいていたのですが、“チュン・女”というキャラクターがいて、でも自分が演じるのも“チュン”なので、「女装するシーンでもあるのかな?」と思いました。
(一同笑)
でも、チェックしているうちに“チュン”と“チュン・女”が会話しているシーンがあり、「ああ、なるほどね」となりましたね。赤の他人なのに名前が一緒で親近感が湧くという点で、運命的な出会いをするふたりかな、と思いました。
桜田 まず、台本の形が普段ドラマで私が目にしているような形ではなかったので、「これは何て書いてあるんだろう?」「このカギかっこはどういう意味なんだろう?」という、台本を読み解く作業から難しかったな、という風に感じましたね。内容としては王道ストーリーなんですけれど、シリアスな場面や真面目なシーンの中にもコメディー要素が入っていて、読んでいるだけでもクスッと笑える内容だったので、楽しみながら演じられました。
―― それぞれの役を演じてみて、自身と似ていると感じた部分はありましたか?
花江 誰しもそうだと思いますけれど、チュンの家族を思う気持ちにはすごく共感しました。離れた場所にいる家族だったり、親しい人や仲の良い人だったりと離れ離れになってしまうのはつらいですね。
桜田 私は、チュンちゃん(少女チュン)はひとつの物事に一生懸命な女の子だなと思っていて、遊び心もありつつ、自分の“好き”をきちんと人に伝えることができるという部分は似ていると思いましたね。
―― 演じるにあたり、監督からはどのような指示やアドバイスがありましたか?
花江 (本国版に)そんなに引っ張られなくていいよ、とは仰っていただきました。(キャラクターの)年相応に聞こえれば大丈夫、と言っていただいたので、(本国版は)あくまでも参考に、というように進めた感じですね。
桜田 吹き替えが初めてだったのですごく不安な気持ちで臨んでいたんですけれど、監督から「楽しんで楽にやっていいよ」と仰っていただけて、親身に寄り添ってもらえたのですごく安心できましたね。
―― 最後に、映画を楽しみにしている人たちにメッセージをお願いします。
花江 幅広い世代の方に見ていただける作品だと思います。ご家族でも楽しめるので、是非たくさんの人に見てもらえたらうれしいです。それぞれの感じ方があると思うので、見た人同士で共有していただきたいです。また、獅子舞にすごく興味が湧くので、実際の競技シーンと合わせてご覧いただけたらと思います。
桜田 私も試写で見たときに、映像美と音楽に一気に引きこまれたので、これは大スクリーンで見ることで伝わるものがあるんじゃないかな、と感じています。是非1人でも、友達同士でも、家族でも劇場に足を運んでいただいて、楽しんでいただけたらすごくうれしいです。
―― 本日はありがとうございました!
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