障害のあるクラスメイトに「思いやりを持たなかった話」が考えさせられる できることもやってあげないとダメ?(1/2 ページ)
人それぞれできることとできないことがありますよね。
障害のあるクラスメイトに“思いやりを持たなかった”漫画が、手助けをすることの意味を考えさせられます。作者はSNSで募集した体験談を漫画にしているしろやぎ秋吾(@siroyagishugo)さん。今回の漫画もあるフォロワーが経験した出来事です。
フォロワーさんが小学3年生のころ、クラスメイトに右半身麻痺のあるA君がいました。A君は自分の身体を器用に使って鬼ごっこもボール遊びもできて、持ち前の優しさでクラスメイトとなじんでいました。
フォロワーさんは席替えでA君の隣になった日、担任の先生から「これからA君の牛乳のフタを開けてあげてね」と言われました。フタを開けて渡すと「ありがとう。でも僕、自分でできるからいいよ」と、困ったような顔で言われてしまいました。
いつもA君を見ていたらそれくらいできると分かっていたのに、先生に言われたからと手を出してしまったことを後悔したフォロワーさん。「もし必要なら遠慮せず声かけてね」と伝えて、翌日からフタを開けるのをやめました。しかし数日後、先生から「A君が困っているでしょう!? 思いやりを持ちなさい!」と怒鳴られてしまいました。
一方的に怒られたことで萎縮してしてしまい、その場ではお互いに謝りましたが、悪いことをしたとは思っていません。その後もあえて牛乳のフタを開け忘れ続け、先生からは嫌われました。しかしそれはフォロワーさんなりの反抗でした。
障害の程度によってできることとできないことがありますが、できることをする機会を奪う必要はありません。先生は優しさや配慮と思ったのかもしれませんが、A君の「自分でできる」という気持ちを尊重していなかったのかもしれません。
漫画には「牛乳のフタを開けにくいって細かい仕草の難しさに気づける先生すてきなんだけど、本人のできるって意思にも気を配ってほしかった」「介護もお手伝いも全部そう。できることは極力自分でさせる」「なんでもやってあげるのは本当の優しさではない」など、思いやりについて考えさせられるコメントが寄せられています。
作品提供:しろやぎ秋吾(@siroyagishugo)さん
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