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『走れメロス』の“ふんわり書き直し”が今風過ぎて爆笑 「性格イマイチな王を何とかしたいなー」「政治とかはあんまり…」(1/2 ページ)

正直、走りたくなさそう。

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 太宰治の『走れメロス』といえば、簡潔で力強い文体が特徴です。それをふんわりさせちゃった作品が、吹き出さずにはいられない秀逸さとなっています。タイトルは『走ろっか メロス』。

名作ですよね。『走れメロス』(画像出典:Amazon.co.jp

 投稿者は漫画家の稲井カオル(@Kaoru_Inai)さん。『走れメロス』の冒頭部分をふんわりとした文体に書きかえたところ、Twitterで25万件を超える「いいね」を集めました。

 最初の「メロスは激怒した」は「メロスは『それはちょっとどうなのかな…?』って思った」に。簡潔な表現を捨てたことで、自己主張がちょっと苦手そうな人物になってしまいました。今どきのアニメの主人公っぽいですね。

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メロスは「それはちょっとどうなのかな…?」って思った。
出来れば、あの性格イマイチな王を何とかしたいなーと思った。
メロスは政治とかはあんまり…なタイプ。
メロスは牧場で働いてる感じの人だった。
楽器とか触ってみたり、動物とかとわちゃわちゃして暮らして来た。
けれども「ん?」って思ったことに関しては、割と気になっちゃう方の人かも。
(『走ろっか メロス』)

ふんわりした『走れメロス』(画像提供:稲井カオルさん)
本物の『走れメロス』(青空文庫より)

 書きかえられたのはたった7行ですが、これを読んだだけで、この先「走るの面倒くさい」「疲れたー」「もうムリー」とか言い出しそうだななど、想像がふくらみます。この辺が稲井さんの表現力のすごいところでしょう。

 リプライ欄などには、「今どきでめっちゃ笑ったw言い回しが絶妙」「ふわっふわで笑ったw」「最後にほぼほぼ全裸ではにかんだ感じのメロスが浮かびました」といった反応が寄せられています。

高橋ホイコ

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