オットセイたちを眼の疾患から守りたい よこはま動物園ズーラシア初のクラファンで暑い夏も快適な環境を目指す
オットセイたちのより良い暮らしのために。
「よこはま動物園ズーラシア」(神奈川県横浜市)はミナミアフリカオットセイの動物福祉(アニマルウェルフェア)向上を目指し、展示場に日よけを設置するためのクラウドファンディングを「READYFOR」で実施しています。
よこはま動物園ズーラシアの人気動物ホッキョクグマの「隣のオットセイ」。現在、ミナミアフリカオットセイの「ハジメ」「ハッピー」「ワン」が暮らしています。現在のオットセイの展示場には日陰がなく、強い日差しによって眼の病気につながるリスクが高い状況です。
暗い海中での採餌に適応したオットセイの眼球は、人間の約3倍の大きさがあるゆえに眼の病気にかかることが多く、その原因が日差しによるものであるという報告も。日陰のない現在の展示場は暑い日に水温が上がると水質が悪化するうえに、直射日光があたる岩場も高温になるためオットセイたちが上陸を嫌がり水中にとどまらざるを得ないため、さらに眼の疾患がひどくなるという悪循環に陥っています。
特に気温が上がる夏場は、オットセイたちの眼が痛んでしまって開けられなくなることが多く、そのたびに投薬をしたり、直射日光のあたらない部屋で療養したり、3頭を交代で展示場に出すなど対策をとって眼の痛みを軽減することに注力。
さらに眼科疾患と水中の塩分濃度の関係について専門家と共同研究を行ったものの、いずれも根本的な解決には至らなかったとのこと。
そこで同園初となるクラウドファンディングでは、まず<1st GOAL>として目標金額を2500万円に設定、オットセイたちが夏でも快適に過ごせるように、展示場への日よけの設置と陸上の休息場所の整備に使用予定。続く<2nd GOAL>(目標金額 3000万円)で陸上をより休息しやすい場所に整備、<3rd GOAL>(目標金額 4000万円)ではオットセイたちが利用しにくくなっているプール内の小島へのアクセスを整備する計画です。
支援のコースは返礼品不要のコースと、記念品や体験のリターンのあるコースが用意されています。期間は6月30日23時まで。目標金額に関わらず集まった金額がファンディングされる、All-In方式のプロジェクトです。
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