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ウーピー・ゴールドバーグ、死後の“ホログラム復活”を遺言で拒否 ホイットニー、AI美空ひばりなどが議論に

AIで新曲も発表できるようになった昨今。

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 「ゴースト/ニューヨークの幻」(1990年)「天使にラブ・ソングを…」(1992年)などで知られる米俳優ウーピー・ゴールドバーグが、自身の遺言内容について言及。死後、ホログラムで復活させられることを拒否していると明かしました。AI時代ならではの内容に注目が集まっています。


ホログラムにはなりたくないとウーピー(画像はYouTubeから)

 米トーク番組「The View」の共同ホストであるウーピーは7月12日の放送で、2018年に亡くなった米歌手アレサ・フランクリンの遺書が死後自宅で見つかり子どもたちが彼女の遺産を巡って裁判を起こしているニュースについて共演者らと議論。そのテーマに関連して、ウーピーは「ホログラムにはなりたくないよ。それは15年来の私の遺言だからね」と発言。現在67歳のウーピーですが、“ホログラムになりたくない”との意向は15年前から明確にしてあると言います。

 共同ホストのジョイ・ベハーが「まだ私、ホログラムになりたいかどうか聞かれてないよ」と言うと、「いや、尋ねたりしないものだよ。彼らはただ、やっちゃうの」とウーピー。「それでさ、『あれ2パックじゃない? ちょっと待って、2パックって死んでなかった? 何してんだよ……』って」と場の笑いを誘い、「私はそんなのごめんだよ。ちょっと気味が悪い」と、死後スターを復活させるホログラムは生前本人の意思を確認されることもなくただ実行されるものであるとしました。

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2019年12月18日にリリースされた「AI美空ひばり」による新曲「あれから」(画像はYouTubeから)

 ウーピーが話題にした米ラッパーで俳優の2パックは1996年に抗争の末射殺され、2012年に音楽フェスでホログラムにより復活。生前親交があったドクター・ドレーとスヌープ・ドッグとともにパフォーマンスをするという演出が話題になりました。

 さらに出演者らは2012年に亡くなった米歌手ホイットニー・ヒューストンのホログラムでのコンサートが行われていることにも触れ、このようなコンサートはスターの死後もお金を儲けることが目的であるとし、ファンらがホログラムでのコンサートにお金を払っていることへ驚きを示しました。このホイットニーのホログラムによるコンサートは、2023年1月に初の日本公演も行われています。

 現代では多くのスターが死後ホログラムで復活させられ、AI技術による新曲の発表、新しくパフォーマンスを行うことなども可能に。2009年に亡くなった米ミュージシャンのマイケル・ジャクソンは、ホログラムによりあらたなパフォーマンスも公開されており、ビートルズも新曲を発表予定と技術の進歩とともにそのクオリティーは日進月歩しています。

 また、日本も例外ではなく、1989年に亡くなった歌手・美空ひばりさんの姿や声、歌唱をAI技術によってよみがえらせた「AI美空ひばり」が2019年の第70回NHK紅白歌合戦に出場するという試みも。これには視聴者から「感動した」という声や「冒涜(ぼうとく)では」と言う声など、さまざまな意見が寄せられ議論となりました。

 ウーピーはこういった死後のホログラムでの復活について、「私の遺産はそんなの望んでないの。私の遺産はね、放っといて」とコメントしています。

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