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防災情報の「特務機関NERV」、X(Twitter)での停電・避難情報の発信を停止 API料金が高額なため 今後はアプリ版などを中心に発信へ(1/2 ページ)

高額なAPI料金を支払うよりは、その費用をアプリ版の開発やサーバ強化に宛てたいとしています。

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 防災情報を配信する「特務機関NERV」(ゲヒルン)は8月8日、X(旧Twitter)上で停電情報と避難情報の投稿を停止すると発表しました。今後はXでの投稿を縮小し、「特務機関NERV防災」アプリや、分散型SNSであるActivityPubでの配信に順次切り替えていく方針を明かしています。

 「特務機関NERV」は国内最速レベルで防災情報が得られるとして、195万人以上のフォロワーを誇る人気アカウント。Xでの投稿を縮小する背景として、自前のプラットフォームに移行したい考えと、Xの有料APIプランが高額である点を理由として挙げています。

 同社によると、現在利用しているXのAPIプランは、月額100ドル(告知時の為替レートで1万4236円)で、24時間に100回投稿ができるというもの。しかし上位プランの場合、月額5000ドル(71万1715円)になります。

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 現状でもさまざまな研究開発に費用をかけており、「今月はおよそ600万円の単月赤字を計上するなど、財政状況が良いとは言えない状況の中で運営と研究開発を続けています」として、上位プランへの移行が財政的に難しいと説明。毎月70万円以上を負担するのであれば、アプリ版の開発やActivityPubサーバ強化に当てたいとしています。

 こうした説明を受け、X上では「社会インフラとしての価値を理解していないイーロン・マスクのせいで、こんなことに…」「インフラとしてのTwitterが終わっていく」など、従来のTwitterの社会的役割が失われていく現状を嘆く反応が多く上がっています。

 「特務機関NERV防災」アプリはAndroid/iOSで無料で利用可能。アプリではサポーターズクラブ制度を使い任意で課金もできます。ActivityPub版で発信される情報はMastodonなどで受け取れます。

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