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人間社会で困窮する怪人はモヤシで耐え忍ぶ…… 漫画連載「育児戦隊ワンオペジャー」(7)(1/2 ページ)

モヤシとぽん酢でなんとかしよう……。

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 世界を守る戦隊ヒーローの正体は、全員乳幼児を抱えるシングルファーザー、そして敵の幹部「ヴィシュヌ」もまた、育児に追われるシングルマザーだった……! 横山了一(@yokoyama_bancho)先生のコメディー漫画、『育児戦隊ワンオペジャー』をお届けするこの連載。組織を追われ人間社会で再起を図る、ヴィシュヌたちの新たな戦い(?)が始まります。

『育児戦隊ワンオペジャー』は、横山先生のブログでも公開。おまけ漫画付きのKindle版も無料公開中です

その7:シングルマザー、貧窮す?

 自分を慕ってついてきてくれた怪人、ゴルキアとダゴンヌとシェアハウス生活を始めたヴィシュヌ。それでも懐事情の苦しさは相変わらずで、「しばらくモヤシ中心の食生活に」「となり駅のスーパーが安かったはず」などと、わびしい会話を続けています。

 食べていくだけで精いっぱいの状況に悩むなか、心中に浮かぶのは亡き夫「ブラフマー」の面影。彼の遺志でもある世界征服の野望をあらためて認識したとき、危うい事案が起こりました。ダゴンヌがうかつに沸かしていたモヤシの鍋に、息子のシヴァが突進……やばい!

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 すんでのところでシヴァを止めてくれたのは、意外にもワンオペジャーのレッド。ヴィシュヌとの仲を取り持とうとしてか、ゴルキアがひそかに呼んでいたのです。

 「気付いておいでですかヴィシュヌ様、あなたはその人間と話しているときが一番いい笑顔になるということを」――。にこやかに語らう2人を眺めながら、ゴルキアは心の中でそうつぶやくのでした。


 怪人ゴルキアの細やかな気配りが光る『育児戦隊ワンオペジャー』。いったい何が彼をそこまで突き動かすのか? 続きは10月22日、みんなで読もう!

ヴィシュヌの子はシヴァで、死に別れた夫はブラフマー。お気付きのかたもいると思われますが、3人の名はヒンドゥー教の上位神に由来します

作者:横山了一

1978年生まれ、北海道釧路市出身。2002年に『熱血番長鬼瓦椿』(週刊ヤングマガジン)連載デビュー。妻は漫画家の加藤マユミ(@katomayumi)。妻子との日常を描くエッセイ漫画『きょうの横山家』『出張!きょうの横山家』や、オタクが戦国時代で活躍する『戦国コミケ』など、幅広い作風で知られる。

X:@yokoyama_bancho

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