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横浜市の警察学校食堂で31人が食中毒 給食事業大手・コンパスグループが施設の営業禁止処分受ける(1/2 ページ)
下痢や腹痛を引き起こすウェルシュ菌が検出される。
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横浜市保健所は神奈川県警察学校(横浜市栄区)の食堂で食事をした31人が体調不良となる食中毒が発生したとして、食堂を運営する給食事業大手のコンパスグループ・ジャパンに施設の営業禁止処分を命じたと11月2日に発表しました。
発表によると、10月17日12時2分、神奈川県警察学校から横浜市栄福祉保健センターに「学校内で朝から体調不良者が増えている」という連絡があり、保健所は直ちに食中毒及び感染症の両面から調査を開始。その結果、発症者の検便から、下痢や腹痛を引き起こすウェルシュ菌が検出されたといます。
体調不良になったのは10月16日に食堂で昼食か夕食を食べた10歳代~20歳代の31人。いずれも警察学校の学生で、下痢や腹痛の症状が出ていました。入院者はおらず、全員が回復したといいます。保健所は11月2日、施設に対し営業禁止処分を命じました。
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施設を運営するコンパスグループ・ジャパンは2日、公式サイト上で「多くのお客様ならびに関係者の皆様にご心配とご不便をおかけしましたことをお詫び申し上げます」と謝罪。施設の営業は10月17日から停止し、今後は「当社はこの事態を厳粛に受け止め、当局と原因調査を継続してまいります。また、引き続き厳格な食品安全管理体制の運用を徹底いたします」としています。
ウェルシュ菌は熱に強いことで知られ、カレーなど前日に大量に加熱調理され、大釜などのまま室温で放冷されていた食品にも多くみられます。今回事故が起きた食堂のメニューでは、昼食と夕食に「手作りポークカレー」「米飯」が共通して含まれていました。
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